updated(first) | 04/15/2003 | last updated |
読書メモ 2003年3月 |
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すっかり遅くなってしまいましたが3月の読書メモです。 ここ数ヶ月はちゃんと落ち着いて本を読める時間というのがなかなかとれなくて残念です。勉強の合間に読めるものってことでもう既にテイストのわかっている「安心感のある」本ばかりに手が伸びてる感じです。 このほかにもパソコン関連の本や就職に備えた副読本なども買いました。PC雑誌もまた買うようになったんだけど、マンガ雑誌や週刊誌を立ち読みする時間もなくなってきてしまったのが残念。 |
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★感想 |
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「ハリー・ポッター」4巻目。ついに2分冊になってしまった。でもさすがに面白くて一気に読んでしまった。 4年目を迎えたホグワーツでの生活。今年は恒例のクィディッチ・マッチの他に3つの魔法学校、ホグワーツ、ボーバトンズ、ダームストラングの参加する3大魔法使いトーナメントが開催される。ハリーは申しこんでいないのにホグワーツの代表として選ばれる。これは一体・・・。 この巻では例の「名前を呼んではいけないあの人」の暗躍の手がハリーの身近にまで迫ってきて、ハリーにも「究極の恐怖」が降りかかる。かなり怖い描写だ。 「ワクワクドキドキ」で言うなら「ドキドキ」の部分がより多い印象。 |
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★感想 |
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山田詠美の短篇小説集。主人公はほとんど女子高生。一足先に大人になってしまった友達にあこがれる少女、親友と同じ男の子を好きになってしまってどうしてもそれが打ち明けられない少女、など、思春期特有の「青い恋」が描かれている。 | |||||||||||||||||||||
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★感想 |
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「ローマ人の物語」の第10巻。この巻では通史から離れ、ローマ帝国の「インフラ(インフラストラクチャー)」についてハード面とソフト面から見ている。ハード面ではローマの軍用道路ができていく過程や、その構造、諸経費を資料を元に考察している。ローマの軍用道路は軍団兵が作っていたのでいわゆる「平時」にしか工事が進まなかったこと、それでも戦争が終わるとすぐに工事が再開されるなどローマが道路というものをどう見ていたか、の考察がなされる。それによると道路を作ることで流通を促進し、また新しく支配下に置いた民族、地域をその「受益者」にすることでローマの経済圏、ひいては政治圏に引き込んでいった、ということだ。これはシリーズを通して塩野さんが言ってることでもあるんだけど。ハードでは他に橋、水道、街道を使った郵便事業などが出てきます。ソフト面では医療や教育について。 通史では取り上げにくい「普段の生活」を支えたインフラに多くのページが割かれていて、地味なんだけどシリーズをここまで読んできた人ならなんとかついていけるかな。 このシリーズが歴史書とも小説ともいえない微妙な本なのは著者の「主観」(その中には身びいきが行き過ぎてこじつけに思えるものも)が思いっきり入っているのにも関わらず、原資料にあたっているという点で妙にリアリティが感じられるためだろう。まぁだからこそ面白い、と僕なんかは思うんだけど。古代の話をしていて突然「2001年の現代イタリア、たまに日本」に考察が飛ぶのもまぁ面白いかな。。 |
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★感想 |
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この月も須賀敦子さんの本を読みました。翻訳を長くされていた人の文章でセンテンスの一つ一つが気が利いていて読んでいて落ち着くんですね。 この本では1960年代から90年代まで著者が何度も訪ね、イタリアでの活動の拠点となったヴェネツィアの話が多いです。そのなかでもヴェネツィアのゲットー(ユダヤ人居住地区)を訪ねたくだりなど、しみじみと印象深い。また大阪で過ごした幼少期の話も出てきます。 |
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★感想 |
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宮本輝さんの短文集。ごく短い文章が多いのでエッセイというよりも短文といった方がしっくりくる。初出は雑誌や新聞、それに「宮本輝全集」(新潮社)のあとがきなど。年代も1980年から2000年までと「宮本輝の20年」を概観することができる。 中国、ハンガリーへの旅、愛犬マックの話、軽井沢での交遊録、競馬の馬主になったこと、気になった作家の書評などどれも興味深い。でも宮本ファンへのなによりのプレゼントはめったに自作を語らない宮本さんがそれを語った後半部分と、そそっかしくて意外と(?)バタバタしているリアルタイムで書かれた日記の部分かもしれない。 |
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