ホームへ戻りますシネマトップへ updated(first) 09/08/2002 last updated


バイオハザード(2002/アメリカ)
監督  : ポール・アンダーソン
出演  : ミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス、他


カプコンの大ヒット・家庭用テレビゲーム「バイオ・ハザード」(英題「RESIDENT EVIL」)の映画化。同ゲームは映画的な演出を施した3Dのアクション・アドベンチャー・ゲームとして世界的にヒットした作品。


全米有数の大企業アンブレラ社は遺伝子研究の過程で死んだ人間、動物をゾンビとして再生させる「T-ウイルス」を開発した。研究は極秘とされるが、ある「事件」からウイルスは外部に流出してしまう。汚染はアンブレラの本拠ラクーン・シティ全域に広がっていく・・・。

ゲームの基本設定はこうしたものだがこの映画では、その前段部分アンブレラ社の地下施設「ハイプ」での「事件」を描いている。
主人公のアリス(ミラ・ジョヴィヴィッチ)は記憶喪失という設定で彼女が部分的に取り戻していく「記憶」が事件の真相そのものとなっている。お約束的な展開だけどゲームならではの「ご都合主義」的な設定もこうしておけばダレずに展開できる。
前半ではこのためアリスはほとんど自ら戦うシーンはない。そのかわりシャワー・シーン(これはヒッチコックの「サイコ」を意識しているのだろうか)、露出度の高いパーティー・ドレス姿など彼女のファンには目の保養的な場面が多い。
かわって戦うことになるのがアンブレラ社から「ウイルス」の封印、事件調査の任を負った特殊部隊。中でもミシェル・ロドリゲス演ずるレインの強さ、かっこよさは抜群で他の男性隊員がみな頼りなく見えるほどだ。彼女が「ウイルス」に感染してしまうことで「人間がゾンビ化し、襲ってくる」という恐怖感がより身近なものになりサスペンス的な効果が上がっている。

ハイプの内部で一行は「マザー」という人工知能コンピューターと対面し、事件の真相を知る。
そこからは次々とゾンビが現れ、まさにゲーム的な「アクション・シーン」の連続となる。絶望的な状況の中戦う意思に目覚めたアリスの死闘は続く・・・。


展開上納得いかない点も多いが、アクションのキレはまぁまぁなので
深いことを考えなければそれなりに楽しめる。

それにしてもどう考えてもこれが「始まり」に過ぎないことを示すエンディング。ゲームの方も設定が壮大になりすぎて収拾がつかないことになっているだけにこの先がいろいろな意味で「期待」できる。


ホームへ戻りますシネマトップへ