ホームへ戻りますシネマトップへ updated(first) 07/04/2002 last updated


オー・ブラザー! (2000、アメリカ)
監督  : ジョエル・コーエン
出演  : ジョージ・クルーニー、ジョン・タトゥーロ、ティム・ブレイク・ネルソン、ジョン・グッドマン、ホリー・ハンター、他 

考えおちのくだらないギャグが炸裂するコーエン兄弟の「おバカ路線」映画。 どうも聖書のメタファーのような場面が多いなぁと思っていたら、ギリシア神話の「オデュッセイア」をモティーフにしているらしい。

世界恐慌期のアメリカ南部。脱獄したエヴェレット(ジョージ・クルーニー)、ビート(ジョン・タトゥーロ)、デルマー(ティム・ブレイク・ネルソン)の3人は、昔エヴェレットが隠したという120万ドルを探そうと・・・。


ストーリーはかなり脈絡がないので、僕が個人的にツボにハマったギャグをいくつか。

1.脱走するとき、3人の足は鎖でつながれたまま。エヴェレットは走っていた貨物列車に飛び乗るんだが、先客がいた。先客と話し合っている間もあとの2人は列車の外で必死で走り続け、結局3人とも落ちてしまう。

2.銀行強盗のシーン。強盗でのリーダー格のジョージ(マイケル・ダバルコ)が愛称の「ベイビーフェイス」(ちなみに彼は
むくつけき大男なのでなぜそんな愛称がついたのかは謎)と呼ばれるのにキレて「オレは○○だ!」と強盗なのに本名を連呼するシーン。

3.ビートがヒキガエルになってしまったと信じ込み、しばらくの間ヒキガエルと一緒にそのまま旅をする。

4.ホリー・ハンターが何役もやっている。僕が見た限りでも、看護婦、エヴェレットの妻(この人はエヴェレットの留守中に男ができている。原作が「オデュッセイア」だと聞いて「なるほど」と思った)、ライブハウスのお客など。

あとは唐突に洪水が来たり、KKK(クー・クラックス・クラン)を「連想させる」(マークとかは違うので別物)カルト集団など
物議を醸したいのかもなぁ、というシーンが多いですが、正直説明不足で意味がわかりません。
ギャグが波長に合う人なら面白いでしょうし、そうでない人には「ウーム」な感じです。

音楽は南部のルーツ・ミュージック(カントリーやブルーグラスなど)なのでそちらが好きな人にも楽しめるんじゃないでしょうか。


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