ホームへ戻りますシネマトップへ updated(first) 05/22/2002 last updated


オーシャンズ11 (2001、アメリカ)
監督  : スティヴン・ソダーバーグ
出演  : ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、他


豪華なキャスティングが話題になった犯罪映画。「オーシャンと11人の仲間」という映画をリメイクした作品だということだ。

冒頭の保釈されたジョージ・クルーニーと、ブラッド・ピットが犯罪の仲間集めをするシーンからして面白い。
クセのある連中が一人一人集まっていくその過程が、もうすでにギャグっぽくてくだらなくて、そしてサマになっている。
特にカール・ライナー(単なる老人かと思ったらなんとロブ・ライナー監督の父だという)演じるソール・ブルームが、ボケ役からだんだんと「自信」を漂わせていくところなど抜群に面白い。

ブラピの悪役演技は相変わらずだけど、少し表情のつけ方が鼻についてきたかな。まぁ、中途半端に「いい人」をやるよりもいいけれど。
マット・デイモンは地味な役なんだけどそれも彼らしいかな。
そしてジュリア・ロバーツ。ジョージ・クルーニーのかつての妻で今では犯罪組織の大ボス(この映画の敵役)アンディ・ガルシアの妻になっているという役柄で、もうちょっと存在感のある悪女的な人をもってきた方が良かったような気が(あとで出てくるけどこういう役なら昔のフェイ・ダナウェイのような雰囲気が欲しい)。単にあんまりにもそのままでは「男臭すぎる」スクリーンの「中和剤」的な役回りにされてしまった感じであんまりおいしくない。

難攻不落の金庫をトリックでクリアしていくという部分では「ルパン三世」っぽいとも言えるし、部下をたくさんつかっての知恵比べに軽くラブ・ストーリーが絡むという点では「華麗なる賭け」(リメイクされた「トーマス・クラウン・アフェアー」は見ていないのでここでの比較対照はスティーヴ・マックイーン、フェイ・ダナウェイのオリジナル)っぽいとも言える。


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