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05/22/2002

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		インテルビスタ　（1987/イタリア）
	監督　　：	フェデリコ・フェリーニ
	出演　　：	フェデリコ・フェリーニ、アニタ・エクバーグ、マルチェロ・マストロヤンニ、他
		フェリーニの晩年の作品。次回作「アメリカ」の撮影風景をドキュメンタリー・タッチで撮る、という設定だけど、これは彼がよく使う手法。「8　1/2」などもそうでしたね。実際にドキュメンタリーなのではなく、「映画内映画」の手法を使うことで意味のあるストーリーの呪縛から解放されているのです。だからこれをそのまま信じてはダメですね。 とはいえ彼のホームグラウンドであるチネチッタの撮影所への思い入れがけっこうストレートに表現されていましたね。 日本からの取材陣のインタビュー・シーンが多いんですが、フェリーニ映画の常連やスタッフたちが次々と現れて、さらにフェリーニ本人の話もたっぷり聞けます。それがいかにもフェリーニらしいめまぐるしい場面展開、脈絡の読み取りづらいセリフのつながり（「でも人生そんなもんだ」と彼の映画は語っているような気がします）で表現されています。 マルチェロ・マストロヤンニとアニタ・エグバーグ（別人のように太ってしまった！）が二人でかつて自分たちが出演した「甘い生活」を見るシーンはちょっと物悲しい感じもするけど、よく見ると二人とも実にいい表情してるんですね。自分たちの人生に対する自信、誇りが伝わってきました。 フェリーニ映画で最初に見るには向かないけれど、いくつか観て気に入ったなら観てもいいんじゃないでしょうか。