ホームへ戻りますシネマトップへ updated(first) 06/05/2003 last updated


マトリックス (1999/アメリカ)
監督  : アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演  : キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング、グロリア・フォスター、ジョー・パントリアーノ、マーカス・チョン、ジュリアン・アラハンガ、マット・ドーラン、ベリンダ・マクローリー、レイ・パーカー、ポール・ゴダード、ロバート・テイラー


ワイヤー・アクション、電脳空間を完全映像化と、ものすごく話題になった特大ヒット作。だが実際に観た人の評判はあまり芳しいとはいえなかった。なぜか? 僕もこの作品には決して高評価はできないとは思ってます。でも、なぜか観てしまう。これこそ大作の凄みか。


この映画は比較的簡単、というかやたらとぶっきらぼうで命令口調な英語が多いので英語字幕で観た方が理解しやすいことに今更気がつきました。コンピュータ用語から大量にアイデアをもらってきてるってのもあるけど。まぁ好きな人には好きなんだろうネタ。さすがに古びてる部分もあるけど。

NEO(キアヌ・リーブス)が住んでいるという1999年の世界があやふやなものだと暴露されてからはなにもかもリアリティを失って「仮想現実」の中での戦いとなる。Trinity(キャリー・アン・モス)やモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)の理屈にならない理屈にはほとんど説得力がないが、強引な展開だなぁ。前半は「どちらの現実をNEOが受け入れるか」というほとんど禅問答のような展開。ちょっと病的かも。まぁ映像はそれなりに面白い。NEOが常に「マトリックス側」つまり非現実の世界にいたいと答えてるのもポイントかな。

follow the white rabbitというセリフなど「不思議の国のアリス」との関係が言及されているけど、これも仮想現実をただ言い換えただけだし。ただしNEOらを追うエージェントのリーダーを「ロード・オブ・ザ・リング」でエルフのエルロンドをやっていたヒューゴ・ウィーヴィングがやっていて、こいつは不気味すぎて笑えたのでまぁまぁ。
モーフィアスとNEOが道場(これも想像上、なにが起きても所詮想像上の出来事だというのがこの作品のキモなんだとは思うけど、著しく緊張感を殺いでいると思う。だって「痛くない」し。)でカンフーごっこ(?)を始めるあたりからようやくスピードアップして観ていられるようになってくる。正直前半はやっぱりつまらない。
後半はどんどん派手さが増してアクションがもう完全にマンガだし、飛びまくりだし、で難しいことを考えるスキを与えてないので面白い。
結局この映画はギャグになってないギャグで笑えるかどうか、
っていう脊髄反射で観る方がいいのかもしれない。

さてThe One(MATRIXの世界法則に従わなくてもいいただ一人の人)であることが証明され、英雄となったNEO。彼らの次の冒険が「リローデッド」そして11月公開の「レボリューションズ」なんですね。
3部作の謎がどう明かされれるか。はともかく映像はすごそうです。


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