ホームへ戻りますシネマトップへ updated(first) 07/17/2003 last updated


ミニミニ大作戦 (2003/アメリカ)
監督  : F・ゲイリー・グレイ
出演  : マーク・ウォルバーグ、シャーリーズ・セロン、エドワード・ノートン、セス・グリーン、ジェイソン・ステイサム、モス・デフ、ドナルド・サザーランド、他


1969年公開の「ミニミニ大作戦」(ピーター・コリンソン監督、マイケル・ベイ主演)のリメイク。原題は「The Italian Job」。

水の都ベニス。あるパラッツォ(邸宅)にある35万ドル分の金塊を盗み出そうと6人の「プロ」が集結する。天才的な作戦家チャーリー(マーク・ウォルバーグ)、伝説の金庫破りジョン(ドナルド・サザーランド)ら一癖ある凄腕の男たち。金塊入りの金庫をまるで「ルパン3世」のようなトリックで盗みだす。警察とのモーターボートでのチェイスを振り切り、計画は成功する。
だが仲間の一人スティーヴ(エドワード・ノートン)の裏切りにより、金塊は奪われ、ジョンは死んでしまう。

2年後、スティーヴの行方を発見したチャーリーらは亡きジョンの娘ステラ(シャーリーズ・セロン)を仲間に引き入れ、スティーヴへの復讐を開始する。そう金塊を取り戻すのだ。
ハイテクと改造したミニ・クーパー、そして彼らの知恵と努力だけが武器だ。

いや〜、ツボにはまりました。面白かったです。
アナクロなまでにシンプルな犯罪アクションです。
金塊を盗むためのトリックがまたすごく古典的で、懐かしささえ覚えます。

シャリーズ・セロンの父親譲りの金庫破りのテクニックはハイテクに頼ったもので道具なしだと意外に苦戦してしまう。それにけっこうファザコンでお堅いです。マーク・ウォルバーグも彼女には優しいだけで手は出さないし。しかし彼の顔老けすぎ。
エドワード・ノートンは奪った金で何を買うかというビジョンのない個性のない男で、買ったものはすべて仲間たちが「これは欲しい」と言っていた物ばかり。シャーリーズ・セロンがテレビの修理工としてやってきたらさっそくくどいてしまうあたりや、自分の身に危険が及んだときの酷薄な殺人ぶりにはさすがと思った。ノートンらしいね。
仲間の中ではセス・グリーン演じるハッカーのライルが面白い。
「俺がNapsterを作ったんだ」というのが口癖で、ロサンゼルスの交通局のシステムに侵入して信号を好きなようにあやつってしまうが、言動がオタクそのもの。
個人的にはラッパーのモス・デフが「チョコレート」以来着実に俳優としてのキャリアを積んでいるのが嬉しいです。彼のラップも好き。

ロサンゼルスの大通りから地下鉄構内まで疾走するミニ・クーパー、なんとも爽快です。車好きな人はビデオなどで観るよりも劇場の方がエンジン音まで楽しめるんじゃないかな。


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