updated(first) | 03/04/2003 | last updated |
特集: 生涯五指には入るこの映画!Intoroduction(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) (21) (22) (23) (24) (25) (26) (27) |
(16) | jacinta さんのレビュー | |
"Les Aventuriers"「冒険者たち」 (1966年 France) |
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監督 : | ロベール・アンリコ | |
出演 : | アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、 ジョアンナ・シムカス、他。 |
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音楽 : | フランソワ・ド・ルーヴェ | |
冒険アクションの形をとりながら、 青春の甘く悲しいロマンをうたいあげた ロベール・アンリコ監督の代表作だと思います。 人生に大きな夢と冒険心を抱いた 飛行士マニュ(アラン・ドロン)、 レーサー兼自動車廃品収集兼修理工の ロラン(リノ・ヴァンチュラ (*彼が着ているツナギ服に 、もとはロケット・エンジン製造会社で、カー・レース事 業も展開したマトラ社のロゴを見ることができる)、 そして女流彫刻家レティシア(ジョアンナ・シムカス)が 織りなす永遠の『"聖"三角形』。 主な内容はとても簡素なもので、 それぞれの夢を追いかけていた三人は、 ひょんな事から出会い、互いの夢を話し合い、 共感するようになる。 マニュはレティシアに好意の態度を素直に表面化させるが 、ロランは、同じくレティシアに好意を持っているが、 如何せん恥ずかしがり。 レティシアは夢を話し合えるふたりが大好き。 そんな日常の或る日、沈没船の宝を発見してから、 何者かに命を狙われる事になる。 レティシアはその犠牲になり、残った二人は・・・。 原作はジョゼ・ジョバンニの同名小説ですが、人物設定な どを借りただけで、内容はアンリコとピエール・ペルグリ のオリジナルに近いものになっています。 因みにジョバンニはこれが気に入らず、ほぼ同時期に 「生き残った者のおきて」を撮っています。 この映画は私に、夢を追いかけ冒険する男女の友情の素晴 らしさ、愛情の素晴らしさを、痛いほど感じさせた作品で した。 ラストで、リノ・ヴェンチュラが、 銃弾を受けた瀕死のマニュに言う台詞 「レティシアは、お前を愛してたんだぞ・・」 それに答えるアラン・ドロンの 「このうそつきめ・・」と微笑みを浮かべて言い残し 息絶えるシーンは、実に COOL! フランソワ・ド・ルーヴェの音楽が流れ、この映画は終わ る。 『Les Aventuriers』 |
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