10月の終わりにウォン・カーウァイ監督の「2046」を観てきました。

この監督の作品は大好きで「恋する惑星」はマスターピースだし、
今回はそのフェイ・オンやトニー・レオンも出るし、「花様年華」
の続編でもある、さらにコン・リー、チャン・ツィイー、マギー・チャン、カリーナ・ラウと出演者だけとっても話題性十分。
けれど木村拓哉出演のシーンがとってつけたようで意味不明とかあまり良くないうわさも聞いていたんで、あまり期待しないようにして出かけました。

2046 (2004年 / 香港)

2046.jpg

写真クリックで公式サイトへ

監督 : ウォン・カーウァイ
撮影 : クリストファー・ドイル
出演 :
トニー・レオン
木村拓哉
コン・リー
フェイ・ウォン
チャン・ツィイー
カリーナ・ラウ
チャン・チェン
マギー・チャン

(あらすじ goo映画 )
1960年代の香港。売文業で生計を立てる男、チャウ。行きずりの女たちとの夜を繰り返すチャウは、宿泊先のホテルのオーナーの娘・ジンウェンと親しくなる。ジンウェンは日本人青年との叶わぬ恋に打ちのめされていた。その悲恋に心を揺さぶられたチャウは、彼女たちをモデルにした近未来小説を書き始める。小説の主人公は、美しいアンドロイドとミステリートレインで旅をする。目指す場所に辿り着けば、失われた愛が見つかる。その場所の名は、2046-。いつかペンを走らせるチャウの胸の内にも、忘れられない過去の恋が甦っていた。

思った以上に感覚的、理屈っぽい作品だった。
カーウァイ作品は役者にも最低限の状況説明しか与えられずに、
その場の即興的な演技を編集によって
作品化しているということはよく知られている。
今回の「2046」も同様の手法がとられ、数度の撮影中断をはさんで
5年かけて製作、と。
果たしてそれがうまい方向にいっているのか?

いろいろ意見はあるだろうけど、僕としてはこれは
初見ではわかりづらい作品だとは言えると思う。

思わせぶりなセリフ、状況、小道具は
あるものは「花様年華」を、あるものは「欲望の翼」を想起させ
とこれまでのカーウァイ作品への言及にあふれ、
そういった予備知識をフル動員しないとわかりづらい。

スタイリッシュな映像の底に秘められた思い、
テーマなどを感じ取るのにもある程度の準備が必要だろう。

もう1度じっくり観てみたい作品。
えぇ、僕もよくわからなかったんです(苦笑)。







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    1. 映画: 2046

      邦題:2046 原題:2046 監督:ウォン・カーウァイ 出演:トニー・レオン、

      トラックバック by Pocket Warmer — 2004/11/3 水曜日 @ 20:13

    2. 2046

      ウォン・カーワイ監督作品
      観ようかどうしようか悩んだ映画だ。
      「花様年華」の続きと聞いたからだ。
      実は「花様年華」を観たときの記憶がほとんどない。
      頭が…

      トラックバック by 「月の風」シネマ日記 — 2004/11/5 金曜日 @ 7:00

    3. 「2046」ここでは誰もが孤独をかかえる

      「2046」★★★☆
      トニー・レオン,木村拓哉,コン・リー,フェイ・ウォン,チャン・ツィイー主演
      ウォン・カーウァイ 監督、香港、2004年(wowow鑑賞)

      色と揺らめくカメラワークが
      美しいので、
      セリフだけ消す
      ボタンがあれば、
      映像と音楽だけで
      充分に楽しめそ……

      トラックバック by soramove — 2005/11/22 火曜日 @ 23:21


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