Black Pepper’s Blog

27日に恵比寿に行ってきました。ガーデンシネマで上映中の「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」を観にです。

イブラヒムおじさんとコーランの花たち (2003年　/　フランス）

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監督・脚本：フランソワ・デュペイロン
原作・脚本：エリック＝エマニュエル・シュミット
出演：
オマー・シャリフ
ピエール・ブーランジェ
イザベル・アジャーニ

(あらすじ　goo映画　）
ユダヤ人少年モモは父親と２人暮らし。母親は彼が生まれてすぐに家出。父親からも十分な愛情を注がれずに育ったモモは思春期の孤独の中にいた。アパルトマンの向かいにあるイブラヒムおじさんが経営する小さな食料品店から、お金や品物をくすねるモモ。万引きが発覚した時、イブラヒムは意外な一言を口にした。「やるなら家の店でやりなさい、ただしほかではやってはいけないよ」と。そんなイブラヒムから生きる知恵や愛情をいっぱいに受け、心を開いていくモモ。そんなある日、失業中のモモの父親は自殺してしまう…。

パリは移民の街でもある。
モモが暮らすのはユダヤ人、トルコ人らの混在する裏町。街頭に立つ娼婦たちをアパルトマンから眺めながら、モモは出口の見えない孤独な生活に落ち込んでいた。
イブラヒムおじさんのお店から万引きし、貯めていたお金で彼は知り合いの娼婦に性のてほどきを受ける。
おじさんはそんなモモに「古い食べ物はこうすれば、おいしく見える。ワインはこうして継ぎ足せば、ちょっと見にはボージョレだ。」とお父さんを欺くための「人生の知恵」を教える。
最初は「アラブ人（実はトルコ人なのだが）」と小ばかにしていたのが、
いつしかかけがえのない関係となっていく。

父の死後、幼い頃に別れた母がアパルトマンを訪ねてくる。
だが彼女はモモを見ても自分の子であることに気づかず、
モモもそんな状況に絶望し、親子はそのまま別れる。

「おじさんの養子にして」
宗教、国籍の違いからそれにはさまざまな障害があったが、
イブラヒムおじさんはあきらめなかった。

彼にとってはかわりゆく街で自分の生きてきたことを証明、伝えられるのは
モモしかいなかったのだ。
彼らは「親子」になり、愛する街を旅立つ。そして・・・。

宗教、国籍を超えて、「人のつながり」に思いを馳せる。
エリック＝エマニュエル・シュミットがコーランと実在した祖父の思い出を元に描いたベストセラーの映画化。
「アラビアのロレンス」で知られる往年の名優オマー・シャリフが今作で2003年のヴェネチア映画祭特別功労賞を受賞。俳優としてカムバックした。

モモを演じたピエール・ブーランジェは今作で映画デビュー。
新旧2人の俳優の飾らない演技は静かな感動を呼び起こす。

恵比寿ガーデンシネマより全国順次公開予定。

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