Black Pepper’s Blog

3月はアカデミー賞受賞作品も続々登場となかなか豊作。
ジム・キャリーのファンタジックなラブ・ストーリー、「エターナル・サンシャイン」を観てきました。

エターナル・サンシャイン (2004年　/　アメリカ）

写真クリックで公式サイトへ（曲が流れます）

監督・原案：ミシェル・ゴンドリー
脚本・原案・製作総指揮：チャーリー・カウフマン
出演：
ジム・キャリー
ケイト・ウィンスレット
イライジャ・ウッド
マーク・ラファロ
キルスティン・ダンスト
トム・ウィルキンソン

(あらすじ　goo映画　）
恋人同士だったジョエルとクレメンタインは、バレンタインの直前に別れてしまう。そんなある日、ジョエルのもとに不思議な手紙が届く。「クレメンタインはあなたの記憶をすべて消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないように－」。自分は仲直りしようと思っていたのに、さっさと記憶を消去してしまった彼女にショックを受けるジョエル。彼はその手紙を送り付けてきた、ラクーナ医院の門を叩く。自分も彼女との記憶を消去するために…。

『マルコヴィッチの穴』のチャーリー・カウフマンがてがけた一癖あるラブ・ストーリー。

「さよならの代わりに記憶を消した」
とのコピーが流れるけど、
なかなかどうして甘くありません。

ジョエル（ジム・キャリー）の記憶を「消し去る」方法はすごく外科的でちょっと残酷だ。
記憶消去装置につながれた眠り続ける彼は
ハワード博士（トム・ウィルキンソン）とその助手たち（イライジャ・ウッド、マーク・ラファロ、キルスティン・ダンスト）にアパートでモニタリングされている。

彼の見る「夢」は恋人クレメンタイン（ケイト・ウィンスレット）との出会いから、2人の幸せな生活、そしてその記憶がまさに「虫食い」にされていく不安定な世界だったりする。

当初、この「物語のつくり」がなかなか見えてこなくって、
どういう話になっているのかもどかしい思いをした。
カウフマンらしい、凝りに凝った脚本のせいだとは思うが、
これはラブ・ストーリーの意匠を借りたかなり意地悪なSF、のようにも思える。

とはいえ主役の2人はとてもキュート。しっかりその部分でも楽しめる。

ジム・キャリーのさえない役ってのはもうお約束だけど、この役ってかなりシリアスでよく出来ているなぁ。
ケイト・ウィンスレットは髪の毛を青く染めたパンキッシュな女性で、
これがすごくキュートだ。
正直これまでの彼女の役で一番いいんじゃないかな。「タイタニック」は個人的には大嫌いな作品なので。

2人の馴れ初めの凍った湖にねっころがるシーンがとてもよくてねぇ。

後半の2人の「こうであったら」というコスプレ・シーンは状況が悲惨なだけに
ますます笑える。

それとイライジャ・ウッドやキルスティン・ダンストもとてもオイシイ役だ。
「L.O.T.R」と「スパイダーマン」というとてつもないシリーズもののイメージがしっかりついてしまった2人だけど、しっかりとキャリアを積んでいって欲しいなぁ。

映画はなかなかでした。

さて次は「ブリジット・ジョーンズ」「アビエイター」と今月は観たいのがまだまだあります。
このまま4月に突入です。

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