続いて「パッチギ!」を観ました。

パッチギ! (2004年 / 日本)

パッチギ ! スタンダード・エディション
B0009G3F16 塩谷瞬 松山猛 井筒和幸 高岡蒼佑

ハピネット・ピクチャーズ 2005-07-29
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おすすめ平均 star
star川と皮
starこのやるせないモヤモヤを
star古都京都

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監督:井筒和幸
出演:
塩谷瞬
高岡蒼佑
沢尻エリカ
楊原京子
オダギリジョー
ほか

(あらすじ amazon )
『ゲロッパ!』の井筒和幸監督が、若者たちの恋と喧嘩を軸に、日本と朝鮮の深い溝とそれを乗り越える前向きな力を問う屈指の傑作青春映画。1968年の京都、高校2年の康介(塩谷瞬)はかねがね敵対する朝鮮高校に親善サッカー試合の交渉をするはめに。しかし訪れた朝鮮高校で彼は、音楽室でフルートを吹くキョンジャ(沢尻エリカ)に一目ぼれし、彼女と仲良くなりたい一心で、『イムジン河』の歌をギターで覚えるが……。

井筒和幸監督といえば今では独特の毒舌の方が有名になってしまったけれど。

映画も本音ベースで「えげつないところ」もカラっと見せてくれる。

「みゆき」「二代目はクリスチャン」といった80年代の正統派アイドル映画を撮っていたというのも意外だし、「岸和田少年愚連隊」あたりから
寡作ながら確実にパンチのある作品を作ってきた。
ちなみに僕は「のど自慢」は観てて「ゲロッパ!」はまだです。

この映画も「岸和田」路線のツッパリの抗争モノという要素もありつつ、
しょっぱいのは「北朝鮮」の話が出てくるところ。
日本の朝鮮学校の状態がどうなってるのか、よくは知らないんですが
北朝鮮の方から日本の高校生の観光バスをひっくり返したり、
ボーリング場では日本人が朝鮮学校の生徒タコなぐりしてたり挑発的ですよ。

社会の先生がベトナム戦争に反対してたり、金日成の言葉を引用するなど
「今じゃありえない」感じの「思想的な」人でこういうのが前面に出てたら
さすがに娯楽映画としては見てらんないモノになってたでしょうが。

でもそういう部分じゃなく、
「彼女にモテたいから『イムジン河』覚えました」(でも最初相手にされてない)とか、
「なぐられたら倍かえす」
とかそういうレベルで、底辺でぶつかりあってるから
かえってこういうテーマでもストレートに見れます。

難しいことはまた考えればいいんだし。
とりあえず相手の国の歌を知ったり、料理を食べてみるとか。
そういうところからってのがいいかもしれませんね。

井筒監督もいらんこと言わなきゃいい人なのに(苦笑)。







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    1. 「パッチギ」

      映画館で観ようと思ってて、見逃した作品をDVDで。
      井筒監督が自ら、テレビで宣伝してたよね。
      2004年製作の青春ドラマ、119分もの。

      あらすじ以下ネタバレ注意↓(反転モード)
      60年代の京都。
      高校二年の康介はグループサウンズに影響を受けたりしてる普通の高校生。
      ある日、担任から日頃から仲の悪い朝鮮高校にサッカーの親善試合の申込みをしに行かされる。
      そこで見かけたフルートを吹く女学生・キョンジャ(…

      トラックバック by ひらりん的映画ブログ — 2005/8/11 木曜日 @ 3:26

    2. 河は越えられたのか◆『パッチギ!』(2回目)

      1月30日(日)くもり / 『パッチギ!』(TOHOシネマズ木曽川)
      この前買った、『パッチギ!』のサウンドトラックを全部通して聴いてみた。うーーーーーーーん。微妙。「唄」が入っているのは、『イムジン河』(3曲)と、『悲しくてやりきれない』と『あの素晴らしい愛をも……

      トラックバック by 桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」 — 2005/8/18 木曜日 @ 3:54

    3. 『パッチギ!』はプログラム・ピクチャーの味

      なんだか久しぶりにプログラム・ピクチャーの空気を味わったような気がした。東映、東

      トラックバック by Days of Books, Films — 2005/8/22 月曜日 @ 17:40

    4. 映画を見たで(今年102本目)−パッチギ−

      監督:井筒和幸
      出演:塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ、楊原京子、尾上寛之、真木よう子、小出恵介、波岡一喜、オダギリジョー、加瀬亮、キムラ緑子、余貴美子、大友康平、前田吟、光石研

      評価:98点(100点満点)

      1968年の京都が舞台。
      在日朝鮮人部……

      トラックバック by デコ親父は減量中 — 2005/8/27 土曜日 @ 20:11


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