島本 理生 / ナラタージュ
Bookナラタージュ | |
島本 理生
角川書店 2005-02-28 おすすめ平均 |
本屋でのポップ文やカバーで絶賛されていた22歳の現役大学生の書いた恋愛小説。
なんで読んだかというと、最近自分の日本語がくずれてきていると感じていたから。
ちょっと立ち読みしただけでもこの人の端正な文章はすごい完成度だと思ったしね。
内容的には。
両親がドイツに渡り、一人暮らしをすることになった大学生泉。
高校のときの演劇部の顧問葉山から劇の人数が足りないからと卒業生ら4人が招集される。
葉山と泉はかつて「2人だけの秘密」を共有しており、
泉は葉山への淡い恋心を捨てられずにいた。
そこに新たな男性小野君が現れて、泉の心は揺れる。
あんまりいい要約じゃないけど(笑)、こんな感じ。
一応舞台は現代なんだけど、この主要キャラ3人がなんとも
ストイックで禁欲的。
その「秘めた思い」、かくされた情熱が抑制された文章の中で火花を散らす、みたいな。
ところどころこそばゆい部分もあるけど、
一気に読めたし、いい作品です。
(読了日 2005/8/30)
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