東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編
東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 菊地 成孔 大谷 能生

メディア総合研究所 2006-03
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昨年出た「歴史編」(こちらにレビューを書きました)が音楽書のカテゴリを越えるヒット。ミュージシャン、文筆家として縦横無尽の活躍を続ける菊地 成孔が東京大学駒場キャンパスで2004年に行った講義。その後期の授業の光景を再構成。

ジャズの歴史を再構築、説明した前期に続き、後期は4つのテーマをもうけて
音楽をより多角的に解析。
毎月特別ゲストをむかえて各界の最先端の情報をガンガン提供。
こういう授業なら受けてみたいよね(笑)。
実際菊地さんも毎回東大生以外の「モグリ」の人がどれぐらい入っているのか、確認してるし。

4つのテーマは以下のとおり。

1.ブルース
ゲスト:飯野友幸(米文学者)

2.ダンス
ゲスト:野田努(remix編集長)

3.即興
ゲスト:大友良英(ミュージシャン)

4.カウンター/ポスト・バークリー
ゲスト:濱瀬元彦((株)ラング代表、ミュージシャン)

教室で実際に曲を流し、菊地独特のアクの強くてインテレクチャルな講義は
譜面や音楽用語、プロレス用語までバシバシ出てきてかなり難解にトバしてます(笑)。
でも「なんだかスゴそう」という妙な迫力はあるんですよね。
ジャズの本ってけっこうリスナー・サイドの感情的なものが多くて
「作ってる側」の視点のちゃんとした本って意外に少ない。

実際にこの本で使われてる音源を流しながら読むと
けっこう音楽の見え方、聞こえ方が変わるかも。

(読了日 2006/3/26)







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