8月 27
小川 洋子 / 博士の愛した数式
Book
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博士の愛した数式 小川 洋子 新潮社 2005-11-26 |
この間「まぶた」という本を読んで小川洋子さんの文章はなかなか好みだったので、映画化もされた「博士の愛した数式」を読んでみました。
「まぶた」がファンタジックなホラーという感じだったのに対してこちらは
ファンタジックな人情ものという感じか。
「80分しか記憶がもたない」数学博士と彼の奇妙な生活を支える家政婦とその息子のこころの交流を描く。
「不器用にしか生きられない」人たちのちょっとしたやりとりはなにかのきっかけでバラバラになってしまいそうなもろさと、それだからこそささやかなことを大事にしたいという思いやりにあふれている。
数学の定理や公式、解がバッといきなり出てくるんですが、
その部分の解説も丁寧なので素人にもすんなり読めます。
でも数字にいちいちこんなに愛をそそぐなんて疲れないかな（笑）。
（読了日 2006/08/24）
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