江國 香織 / 泳ぐのに、安全でも適切でもありません
Book泳ぐのに、安全でも適切でもありません | |
江國 香織
集英社 2005-02 おすすめ平均 |
正直、この人の文章は苦手だ。
ちょっとかっこつけすぎた感じがして。
だけどこの短編集でも、職業、年齢、性格のまったく違う女性の1人称で
それぞれ違う風に書けている。
これってけっこうすごいことだと思う。
だって感じ方とかって地の分にまで影響するし、その書き分けもできてたから。
中でもよかった1篇を。
「うしなう」
主婦仲間の4人がボーリングに興じる。
それぞれに生活や夫に不満を感じながらも
ボーリングの間中、それらが現れては消え。
4人それぞれの「事情」がさりげなく浮かび上がる。
どの作品もそうだけど短い中にその場面、人物の心情を
グッとクローズアップするような一文があって、それが効果的だ。
好き嫌いはあるだろうけど、やっぱりうまい作家さんなんだろうなと思う。
(読了日 2006/09/07)
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