恐るべきさぬきうどん―麺地巡礼の巻 麺通団

新潮社 2003-04
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おすすめ平均 star
starパワーアップ
starこれで貴方もうどん好き
star全域カバー

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「恐るべきさぬきうどん」の文庫本2巻目。ハードカバー版の3,4巻を再編集したものだそうだ。

「麺地創造」からさらにパワーアップしている。
高松市内、郊外、東讃、中讃、西讃といった地域別の名店を食べ歩き、いや車でかけつける。
導入からお店にたどり着くまでの展開も「こうくるか!」の縦横無尽な脱線ぶりで
逆にその「本筋じゃない」話がとてつもなく面白かったり。

観光客のよく行く「一般店」、セルフ・サービスが基本の「セルフ」、製麺所と隣接して本来卸し専門のうどんをわけてくれる隠れた「製麺所タイプ」等さまざまなお店が登場する。「麺地創造」ではセルフと製麺所タイプに偏っていたが、今回は一般店や高松市内のおいしいお店も登場し、バラエティに富んでいる。

特にセルフに顕著な食べ方の作法やお客やお店の人の言ったちょっとした一言をひろうセンスはほんと独特だし、味がある。
「お店探し」の道中も面白い。

出てくるうどんもほんとうにおいしそうなものばかりだ。
ただこればかりは現地に行かないとなかなか味わえないのが残念だ。
1軒だけ都内で「讃岐の味」が味わえるお店も紹介されている。

また10数年間の連載をまとめているため閉店したお店や編集部の人間関係の移り変わりなど「時のながれ」を感じさせる部分もある。
さぬきうどんのブームが過熱化し、麺通団のテレビ出演が増えるにつれ、普通に食べているだけなのにお店からマークされるなど悲喜こもごもの話題も。

「麺地創造」以上にボリュームがありパワフルな本。
なによりもうどんが食べたくなります。

(読了日 2006/09/25)







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