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久しぶりに村上春樹の本を読んだ。
さえない10代、20代(と思ってるわけだけど)に耽溺し、
かなり影響を受けたと思ってる作家の1人。
小説や虚構というものに逃げ込む自分もいやだったんだろう。
しばらく読んでなかった。

今回久しぶりに読んでみて。
やっぱり村上春樹は村上春樹だった。
「ノルウェイの森」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に感じられたような世界の不安定感と主人公たちの自我や自意識の微妙な「ねじれ」といったものが微妙に居心地悪く、「あぁHARUKIワールドだな」と感じさせる。

この小説で言えば2つのストーリーの主人公、15歳の「ぼく」と猫と会話が出来る代わりに字も読めず、普通の人の常識の通じない「ナカタさん」らはどうにも生活感が希薄で感情移入するのが難しかった。とても「HARUKI的な」人物なんだけどね。

逆にナカタさんをヒッチハイクで拾ったことから徐々にこの「普通じゃない事態」
に巻き込まれていく長距離トラック運転手ホシノくんには素直に共感できたかな。
「まいったな」というセリフが一番多いキャラです(笑)。

(読了日 2006/10/08)







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