恩田 陸 / 六番目の小夜子
Book六番目の小夜子 恩田 陸 新潮社 2001-01 |
「夜のピクニック」が映画公開されたこともあって、前から気になっていた恩田 陸の本を読みはじめている。
これは第三回ファンタジーノベル賞を受賞したデビュー作。
ちょっと硬さやひとりよがりな点が気になるけれど、青春という「ままならない季節」を重くならずに描いた、やはり力作でしょう。
地方のとある進学校で代々受け継がれる集団劇「サヨコ」。
そこに現れる謎の転校生「小夜子」。
不可思議な事件が相次ぎ、高校3年生の1年を「ある密度」で駆け抜ける群像劇。
「なぜ」という疑問に対する答えとしては弱いけれど
個人よりも学校という「空間」に埋没してしまう、
それでもかけがえのない一人一人、というのは
なかなかいい設定じゃないかと思いました。
(読了日 2006/10/22)
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