六番目の小夜子 六番目の小夜子
恩田 陸

新潮社 2001-01
売り上げランキング : 49884
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る by G-Tools

「夜のピクニック」が映画公開されたこともあって、前から気になっていた恩田 陸の本を読みはじめている。

これは第三回ファンタジーノベル賞を受賞したデビュー作。
ちょっと硬さやひとりよがりな点が気になるけれど、青春という「ままならない季節」を重くならずに描いた、やはり力作でしょう。

地方のとある進学校で代々受け継がれる集団劇「サヨコ」。
そこに現れる謎の転校生「小夜子」。

不可思議な事件が相次ぎ、高校3年生の1年を「ある密度」で駆け抜ける群像劇。

「なぜ」という疑問に対する答えとしては弱いけれど
個人よりも学校という「空間」に埋没してしまう、
それでもかけがえのない一人一人、というのは
なかなかいい設定じゃないかと思いました。

(読了日 2006/10/22)







関連記事(試験運用中)

  • No related posts




  • コメント/トラックバック:0 個 »

    トラックバックURL: http://blackpepper.oops.jp/wp/archives/1845/trackback

    この記事にはまだコメントがついていません。

    コメントをどうぞ

    コメント、トラックバックは確認後に表示されます。しばらくお待ちくださいね。

    段落や改行は自動挿入です。メールアドレスはサイト上では非表示です。
    使用できる HTML タグ: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <code> <em> <i> <strike> <strong>