前々から観たかった「歓楽通り」を観てみました。
劇場にはまだ行っていないので新春1本目がこれでしたが
好きなものを好きなときに観るほうが自然だし、まぁいいでしょう。
自分のBlogでぐらい好きなこと書きたいですしね(笑)。

歓楽通り(2002年  / フランス)

歓楽通り
歓楽通り パトリック・ティムシット

松竹 2006-12-22
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監督: パトリス・ルコント
脚本: セルジュ・フリードマン
パトリス・ルコント
撮影: エドゥアルド・セラ
出演:
パトリック・ティムシット プチ=ルイ
レティシア・カスタ マリオン
ヴァンサン・エルバズ ディミトリ
カトリーヌ・ムシェ レナ
イザベル・スパッド カミーユ
ベランジェール・アロー ヴァイオレット
パトリック・フロエルシェイム
ほか

(あらすじ all cinema ONLINEより )
プチ=ルイはお客と娼婦の“アクシデント”からこの世に生を受け、以来パリの娼館<オリエンタル・パレス>の中だけで育ち、娼婦の世話役として生きてきた男。そんな彼の夢は“運命の女の人と出逢って、その人を一生を賭けて幸せにする”こと。1945年初頭のある日、彼はついに幼い頃からの夢だったその相手にめぐり逢う。彼女は新入りの娼婦マリオン。妖艶だがどこか幸の薄い女性。プチ=ルイが願うのはただひたすらに彼女の幸せだけだった。そのために、さっそくマリオンの“運命の男”探し始めるプチ=ルイだが…

なんともパトリス・ルコントらしい設定、映画だなぁ、という感じで。
子供のころの夢を大事にしてそのまま大人になってしまった男というのは
「髪結いの亭主」「仕立て屋の恋」などから続く彼お得意の世界。
その未熟で身勝手な世界を「現実」の女が認めないのは当然で
今作でも自分の好きな「夢の女」にふさわしい男を探すなんていう
とんでもないことに熱中する。

パトリック・ティムシットのうつろな目は
コワイけれど、「自分のない男」(なにしろ父親さえはっきりしない、
この世から浮き上がった存在だ)にふさわしい。
対して彼のマドンナであるマリオン=レティシア・カスタは美しいけれど
その目はあくまで冷めているし、
当然のことながら夢の世界に生きるプチ=ルイのことを男としては見ていない。

一方通行の思い込みの愛、
せつないというよりはこっけいささえ感じられる。

官能的でけだるいタンゴはとてもここちよい。







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