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沢木 耕太郎

講談社 2006-05-16
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沢木 耕太郎さんといえば旅。やはり「深夜特急」の印象が強い人も多いだろう。近年ではオリンピックなどのスポーツ・ドキュメントも話題ですね。

「深夜特急」が20代の血気盛んな旅とするならこのヴェトナム旅行はいまの沢木さんにしかできない、旅になっている。とはいえ、前年にセスナ機の墜落事故にまきこまれ、その際の怪我が完治しない状態でのバス旅行は相当に厳しいものだったはずだが、文中には暗さはまるでない。
ホーチミンからハノイまでをバスで走破する。
それだけのテーマでポーンと旅に出てしまうところも「らしい」ですね。

現地のホテル事情、交通事情にも徐々に慣れ、「現地通貨」でものを考えるようになると「旅のペース」にハマってくる。
街の人々ともだんだんと自然に交流するようになって。

バイクタクシー(バイクの2人乗りですよ)やバスの振動、屋台やバーでの食べ物、「なにかを手に入れる」ための交渉、ヴェトナムの地名の響きなど、現地の音、匂いまで伝わってくるかのような文章はほんと味わい深い。

「人間」そのものに関心が向いた沢木さんの旅はやはり沢木さんにしかできないものだ。
旅に、出たくなりますね(笑)。

巻末に高峰秀子さんとの対談を収録。

(読了日 2007/01/23)







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