平岩 弓枝 / 酸漿は殺しの口笛―御宿かわせみ 7
Book酸漿は殺しの口笛―御宿かわせみ〈7〉 | |
平岩 弓枝
文藝春秋 2004-11 おすすめ平均 |
酸漿は「ほおずき」と読みます。
第7巻。5編を収録。
「能役者、清太夫」
兄嫁香苗の生家麻生家の女中およねが還暦を迎え、東吾と香苗は祝いに行く。
その席で見事な謡曲を歌うものがいるが清太夫といい、先日亡くなった新藤源七の妾腹の弟なのだという。
また御三家の水戸家に押し込みが入り鉄砲などが盗まれたとの情報が。
同じ頃かわせみの泊り客の1人が行方不明になってしまう。
ちょっとしたことなんだけど「歌が下手だった人が突然うまくなるか」とかそういったところから糸をたぐっていくというのはなかなかおもしろい仕掛けだなぁと思う。
珍しく下手人が逃げ切っており、一件落着とはいかなかったのだが・・・。
「雪の朝」
かわせみに泊まった男女2人。兄妹だと名乗るがどうも怪しく、かけおち者だという。
折からの大雪でかわせみの植木の手入れが必要になり市五郎というものを呼ぶが仕事を途中で放って帰ってしまう。
なんでもかつてかけおちした女房との折り合いが悪くなり、仕事も雑になってきたということだが・・・。
男女の仲が歳月を重ねるうちに当初の情熱だけではすまないことになっていき、という話。
(読了日 2007/2/26)
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