グミ・チョコレート・パイン チョコ編
グミ・チョコレート・パイン チョコ編 大槻 ケンヂ

角川書店 2000-09
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おすすめ平均 star
starオーケンの良さは十分味わえる
starあ、これ俺の事書いてるんだな・・・
star美甘子に☆2つ

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「グミ・チョコレート・パイン」シリーズ第2巻。

山口美甘子は映画監督の大林森にスカウトされて女優になることを決意、黒所高校も退学となる。ケンゾーらはノイズ・バンドをやることを決め、渋谷のライブハウスを見学し、「ロックな世界」にぶちのめされる。

なんだか動き始めたな、という感じで。

「人とは違う」「周りにはわかってくれる人がいない」という思いから
本や映画の世界に逃避し、そういった「言葉」のわかる同士とだけつるもうとしたケンゾーら4人。
だがライブ会場で語られるのは圧倒的にマニアックな「個人的な世界」であり、
「表現する手段」を持った瞬間、自分たちだけの世界が他人とも共有できるものでもあることを知る。
ギター、シンセ、作詞、それぞれに熱中して「居場所」を見つけてくカワボン、タクオ、山之上に対して、ケンゾーだけはいつまでも何も生み出すことができなかった。
一方美甘子は映画の撮影で共演したアイドル羽村の強引なやさしさに、自分が頭で考えていた世界が
現実の前ではなんの意味もなくなってしまうことに気づく。

面白い。
ケンゾーの内にこもってく姿、落ち込みぶりはかなり痛々しくて
「こいつどうなっちゃうんだろ」と思わせるものだけど。
それすらも通過儀礼といいたいのか、容赦なく青春の日々は続く。

筋肉少女帯や有頂天を想像させるバンドマンたちの描写が度を超すまでに
細かいのも、まぁ彼らしいといえば彼らしい。
それにしても女子を美化しすぎだな、この人。

(読了日 2007/4/27)







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