唐突だが山田詠美の「熱血ポンちゃんが行く!」の最初の巻(角川文庫)を今読んでいる。
この感想はもう一つのHPの方で取り上げたい(というか取り上げる)と思っているんだけど、そうするとこの本を読むきっかけになった方たちの目に触れる機会が(おそらく)ない、と思われるのでここにまず書いておきます。

僕の山田詠美に対する印象。うーん「エロ本書く人」って印象だったんですね、申し訳ないけど。
周囲にそういう「きちんとわかっててオトコと遊んでる人」がいなかったので
(だから僕は山田さんのような人から見れば「あんたなんか私の本読まなくてけっこう」って人種だと思う)、
ちょっとだけ読んで「ああよくある女の視点で書けばいいと思ってる単なるエロい小説だ。」
と大変失礼な印象を持ってました。高校生の頃だったかな。
小説を趣味で書いている友人(男)がいて「山田詠美って実は意識してるんだ」と言われても
そんなわけで歯牙にもかけなかった僕。
ちなみにファッション・センス皆無のオタク系男子でした。嫌だね。

彼女の本で当時唯一ちゃんと読んだのが「アニマル・ロジック」。
これはヤスミンという女性の体内に棲みついた「細胞」の視点で語られる一人称小説ってことで主に「SFとして」面白かったから読んだのだ。
実際、細胞の口から語られる男女の恋愛遍歴は面白かった。

そんな僕が手にした山田詠美のエッセイ。
読むに至った経緯はいろいろあるけど
まず感想を。

「いや、ま、お元気ですね。」

読んでみるとご本人は小説家としての「山田詠美」とエッセイを書いている「ポンちゃん」を分けて考えているようだけど、愛読者でない僕にはそのへんの違いはよく分からない。
でもそれはともかく彼女の語り口は率直だし、
正直言って日本の常識にがんじがらめになっている僕のようなものから見ると
相当に「ウラヤマしいぐらいに突き抜けている」(死語)って感じ。
まぁ街を歩いてれば見かけるような派手な「オネーさん」の考えてるようなことって正直言って分からないんですが、こういう人なら
「かっこや匂いだけじゃなくて実際人間性もかっこいいよ」ぐらいは思いますね。
フェロモンてのは相手に対する自分の一生懸命さ具合、努力から見えてくるもんよ、という感じで。
こんなこと言っても「山田さんのような」女性には「ケッ」と相手にもされないのは
重々分かってるんだけど。
なにせ「努力」が足りないからね。

余談だけど僕は一度だけ山田詠美本人を目撃したことがある。
池袋のジュンク堂書店でサイン会をしているのを遠くから見かけた。
すごく列ができていて人気があるのがよく分かった。

ともあれ1年前なら意識にも上らなかった人の本を手にしました。
少しだけ親しみを増したような気がします。
って一気に女性の書く恋愛小説にハマッたらコワいな(笑)。

当時楽天で交流のあった人たちに山田詠美さんは「読んでみなよ〜」と
勧められたんです。それにしちゃこの感想はちょっとだけど(笑)。
みなさんオトナでコメントいただけました。

そしてこのあと日本の女流作家をけっこう読むように(苦笑)。







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