劇団ビタミン大使「ABC」の公演「眠る夢、見る夜」(構成演出・宮川賢)を観て来ました。
会場はシアターサンモール(地下鉄新宿御苑駅近く)。

「僕の名前は塩田壮一。生まれてから一度も眠ったことがない。」
眠ったことがないという男。そして彼を探し続ける謎の男。
塩田の周辺の人々の話を聞き続けるという形で話は展開する。
でも「眠らない男」なんて本当にいるんだろうか? そして彼の幸福とは・・・。

これは脚本が秀逸。細かい伏線が後できっちりと収まるように綿密に張られている。
また場面転換は(小劇場ではよくあるんですが)役者さんが舞台セット(ここでは状況説明に必要な最小限の小道具、机、布団など)を運んで(その間は当然スポットは別の場所に当たっている)
きっかけのセリフでスポットが切り替わるやり方。ここで感心したのはその「ライトの当たってない時間」
の各人の演技が非常に的確でわざとらしさがなかったこと。さらにきっかけでの切り替えも「瞬時」(0.5秒以内)で
ほとんど違和感を感じないこと。こういった積み重ねがないと、舞台を緊張感を持って観続けるのは難しいのだ。

23人のキャスト(役者)が場面ごとに大体4役はやっているということで
裏での「着替え」などすさまじい状態だと思うけど、舞台上にはその痕跡は
伺えなかったし。プロの舞台としては当たり前のレベルなんだと思うけどやはりすごかったです。

非常に良い舞台でした。
24日までやっているそうです。当日券もあるそうですが僕の行った回は満席でした。

p.s
実はこの舞台はぷんくま★さんに「従兄弟が出てる芝居です」と教えていただいたんです。
従兄弟の金田遊希さん(主役の塩田壮一役)とも終演後、
少しだけお話させていただきました。
お忙しい中時間を割いていただいてありがたかったです。
ぷんくま★さん、ありがとうございました。







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