「GO」を観たよ〜。
DVD鑑賞今日はバイト。やっぱ外は寒いね。この時期は年末で街の人もさすがに慌しい。
さて昨日ビデオで観た「GO」の感想です。
2001年、日本。監督、行定勲。
「これは僕の恋愛に関する物語だ」
こういう独白で始まるが肝心の「恋愛」はなかなか始まらない。というのも彼、杉原(窪塚洋介)の「日常」がもうすでにハチャメチャで忙しいからだ。
在日朝鮮人で元プロボクサーの父(山崎努)と母(大竹しのぶ)はケンカばかり。「度胸を見せてみろ」と地下鉄構内での「チキンレース」(マジで危険!)をしたり、朝鮮学校の熱血教師には「民族の誇りを忘れたか!」と殴られ。父はハワイに行くためと称して韓国国籍をとる。
高校は日本の普通学校に通うが、そこでもイジメを受け、バスケ部で大暴れして退部になる。
それをきっかけに杉原は次々とタイマン勝負をふっかけられる。父譲りのボクシングのテクニック、ずるがしこさを駆使して杉原は無敗街道を走り続ける。そんななかで知り合ったヤクザの息子、加藤にパーティに誘われる。そこで彼は「恋愛相手」桜井(柴崎コウ)に出会う。
二人の幼くも仲睦まじい関係は彼が「俺、日本人じゃないんだ」と言ったことから急展開する。
朝鮮学校での親友ジョンスの衝撃的な死。
杉原はどこに転がっていくのか? 多分、誰も知らない。
スピード感のある展開。特に序盤の畳み掛ける展開は映画の快感そのもので一気に見せる。
国籍、民族差別という日本人にはなかなか「重すぎてフタをしている問題」
をカラっと見せている。
そんな中にジトっとした生活感を与えているのが杉原の両親を演じる山崎と大竹の演技だろう。この二人は本当にいい。
窪塚は身体のキレがいいですね。よく鍛えた引き締まった身体。
柴崎とともに「目の力」で勝負できる役者さんですね。
定評どおりの秀作でした。
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