今日はマット・デイモンの「ラウンダーズ」も観ました。

1998年、アメリカ。ジョン・ダール監督作品。

個性派俳優の競演が光る、ギャンブルの世界を舞台にした異色の青春ドラマ。

ポーカーの腕がプロ顔負けの法学生マイク(マット・デイモン)。
高レートの賭けに負けて1度はギャンブルから足を洗おうとするが、悪友ワーム(エドワード・ノートン)に誘われてまた賭けポーカーの世界に。あらゆる相手とテーブルを囲む。ギャンブルにのめりこんでいく彼を彼女のジョー(グレチェン・モル)は心配するが。

キャスティングがとにかく豪華。主役を食う勢いでだらしのない、どうしようもないチンピラを演じるエドワード・ノートンを初め皆素晴らしい。ノートンは随分身体を絞ってるがこの役には合ってるなぁ。ジョン・タトゥーロは「19の頃からこれ一筋」の凄腕のギャンブラーを演じるんだけど、これも痩せ型で目つきがヤバイ。ジョン・マルコヴィッチはゲーム中にクッキーを齧るうろんな男。それとマイクを心配し、彼に資金援助をしてやる老人役(多分会社の役員かなにかだと思うけど)のマーティン・ランドーも渋い魅力。一貫して「男の世界」なんだけど彼女役のグレチェン・モルも、マイクの持っているはずのもう一つの現実、ロー・スクールの世界にリアリティを与える抑えたいい演技をしている。つまり普通の人間だったらマイクのような破滅型の生活は選ばない、ということ。
マット・デイモンの魅力って「声」なんじゃないかと思う。この映画でも主人公のモノローグで状況が説明されるシーンが多いけど、これでダレずに画面が持つのはこの声の魅力によるところが多いだろう。

正直、ポーカーのルールはわからなくても楽しめる。
かけひきのやり取りは比較的単純なものだし、カードがどうなってるかよりも演技でどうなってるのか状況がわかってしまう。

マイクはありとあらゆる人とテーブルを囲むが、それが会社の役員クラスの人たちだったり、カジノ・クラブの常連だったり、ロー・スクールの学友だったり、警察の寮での警官との勝負だったり、と本当に様々。
ことの是非はさておいてそのあたりのバラエティーがなんとも面白い。







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