エミール・クストリッツァ監督の「スーパー8」(2001年)を観ました。

「アンダーグラウンド」でカンヌのパルムドールなど各国の映画祭で高い評価を受けたエミール・クストリッツァの待望の作品。「アンダーグラウンド」でもホーンやヴァイオリンをいかした「バルカン音楽」が印象深かったが、この作品はその監督の音楽趣味を爆発させたバンドもの。

監督自らがギタリストとして参加している「ノー・スモーキング・オーケストラ」に文字通り密着取材。好きな音楽からバンドの成り立ち、ライブへのこだわりなどをラフに語るメンバー。
このバンドの音楽性は本当に雑食でツービート、ルンバ、レゲエ、ロックンロール、ファンクをまるごと飲み込んだその魅力はまさに「メルティング・スポット」バルカンの特色といってもいいだろう。「西側に憧れ続けた」彼らの「にせものレゲエ」の真髄を聞かせてもらおうじゃないか! ヴァイオリン、アコーディオンの装飾の上にギターの轟音が入り、ドラムやパーカッションが響きわたるなんともプリミティブな魅力に溢れた音だ。
政治的な発言もところどころ入るけれどそのあたりはあまり気にしなくてもいいのではと個人的には思う。けれどモノクロを多用した粒子の粗い映像は狙ってやっているようで好みは別れそう。







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