「アナライズ・ミー」の続編、「アナライズ・ユー」を観ました。今度はDVDで。ということでしっかり英語字幕で楽しめました。前作もそうだったんだけどこのシリーズはセリフがとてもよくできている(韻の踏み方もうまいし、リズムがいい)ので英語で楽しめたほうが多分面白いです。

ハロルド・ライミス監督、2002年、アメリカ。
出演;ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル、リサ・クドロー、ジョー・ピデレッリ、キャシー・モリアーティ・ジェンティエリー、他。

前作の最後で刑務所に入ってしまったマフィアのボス、ポール・ヴィッティ(デ・ニーロ)。刑務所でも4文字言葉を吐き散らし、やりたい放題だったが、出所直前、パニック障害を起こしてしまう。自分が誰であるかも忘れてしまい、完全に腑抜けになってしまったヴィッティの元にかつての主治医であり友人のベン(ビリー・クリスタル)が呼ばれる。ヴィッティはミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の曲をでたらめに歌い続ける。デ・ニーロはわざと下手に歌っているようでおかしい。

ベンはとりあえず自宅にヴィッティを連れて行くが、最初からトラブル続き。ヴィッティは部屋に女性を連れ込み、ベンのパーティーでも4文字言葉を連発し、良識的な親戚の叔母さんに泡を吹かせる。
完全に自己抑制力をうしなってしまったかのヴィッティにベンは語りかけると同時に、「まともな職」に就いてみたらと薦める。
それでやってみたのが車のディーラーに宝石店の店員。だが客に対しても尊大で粗暴な態度しかとれず、宝石店にいても店にどうやって押し入るか、ということばかり考えているヴィッティにそんな仕事ができるはずもなく、長続きしない。
結局彼が勤まったのはテレビ・ドラマのスーパーバイザー。マフィアものを撮りたいという新進監督をうまく(?)丸め込んだ形だが、それに合わせて集まってきたかつての仲間たちと新たな犯罪を思いつく。

後半の展開は派手なんだけど、メリハリに欠ける。
なにがおかしいといって、更正が目的だったはずなのになんの迷いもなく強盗、殺しのマフィア稼業に走っていく展開がどうも。ベンが今回も武器を取ることになってしまうんだけど、彼にも前作のような迷いは感じられないし。
なんというかまったく重み、リアリティーがないんですね。

前作でも巨漢のジェリーを快演(というかデ・ニーロよりいいのでは?)したジョー・ビテレッリが今回もいい味を出してます。

セリフ回しの面白さで観る映画でしょう。
ストーリー自体は穴が多すぎて、あまり出来は良くないです。







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