この日「ラスト・サムライ」を観てきました。

2003年アメリカ
監督 : エドワード・ズウィック
出演 : トム・クルーズ、ティモシー・スポール、ビリー・コネリー、トニー・ゴールドウィン
渡辺謙、真田広之、原田眞人、小雪

ストーリー(goo映画より引用)

19世紀末。南北戦争の英雄、オールグレン(トム・クルーズ)は、原住民討伐戦に失望し、酒に溺れる日々を送っていた。そんな彼が、近代化を目指す日本政府に軍隊の教官として招かれる。初めて侍と戦いを交えた日、負傷したオールグレンは捕えられ、勝元(渡辺謙)の村へ運ばれた。勝元は、天皇に忠義を捧げながら、武士の根絶を目論む官軍に反旗を翻していた。異国の村で、侍の生活を目の当たりにしたオールグレンは、やがて、その静かで強い精神に心を動かされていく。

(感想)
一言で言うと「面白かった〜」って感じなんですけど。
公開前はトム・クルーズが時代劇をやるってことでキワモノかな〜、という
印象があったんですけど、なんだか評判がどんどんよくなってくるので
気になりだしたんです(爆)。
日本に対するヘンな思い込みは今までのハリウッド映画よりも格段に減ってますね。
時代的にも明治初頭ということで「サムライの終焉」を描いているんですね。
序盤はややタルイですが、オルグレンが勝本の軍勢と戦ってとらわれの身となるあたりから、どんどん面白くなってきます。日本人である僕らも忘れがちな「日本の原風景」、田園や武士としての普段の修練の様子が美しく描かれています。真田広之さんは野性的で強い男を演じてましたね〜。渡辺謙さんの英語も聞き取りやすく、良かったです。小雪演じるタカはオルグレンに夫を戦場で殺されたということで、なかなかオルグレンには気を許さないんですが。でもこの人やっぱモデル出身だけあってピンと張った背筋やなにか、すごい色気を感じますね〜。
一つ気になったのが、日本語に英語の字幕がついていた点。アメリカ公開の際には必要だろうけど、日本公開分になぜ? というのはありました。でもね、この英訳がなかなかきれいな英語になってるんですよ。かなり勉強にはなったかな。
それにしても何度観てもトム・クルーズが着物を羽織ったり、鎧兜で渡辺謙、真田広之らと轡(くつわ)を並べるシーンって笑えるんだけど、そのあたりは他の描写がちゃんとしてたので強引な説得力がありましたねぇ。
日本の侍の精神というものが明治という時代を迎え、日本人からも失われよう、むしろ捨て去ろうとしていたという視点は面白いですね。そのあたりがきちんと伝わっていけば、アメリカや西洋の人の日本に対するヘンな思い込みもこの先改善されそうですが。甘すぎるかな?

え〜とあとは趣味的な感想ですが。
ハンス・ジマーの音楽は重厚すぎるけど、ハマル場面にはハマリますね。これで「ハリウッド映画なんだ」ってのを再認識させてくれるし。
日本家屋と田園風景がとても美しかったですね〜。
最後の合戦のシーンはどこで撮ったんでしょうか? ニュージーランドとかかな。
斬られ役俳優40年でハリウッド進出という話題の福本清三さん、い〜い味出してました〜。
それと勝本の息子信忠を演じた小山田シン君。いきなりのハリウッド・デビューということだけど、弓を射る姿とかかっこよかったですねぇ・
この先注目かも。







関連記事(試験運用中)

  • No related posts




  • コメント/トラックバック:0 個 »

    トラックバックURL: http://blackpepper.oops.jp/wp/archives/672/trackback

    この記事にはまだコメントがついていません。

    コメントをどうぞ

    コメント、トラックバックは確認後に表示されます。しばらくお待ちくださいね。

    段落や改行は自動挿入です。メールアドレスはサイト上では非表示です。
    使用できる HTML タグ: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <code> <em> <i> <strike> <strong>