ミスティック・リバー (2003年 / アメリカ)

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「人生はほんのちょっとしたことで変わってしまうものなんだ。
あのときあの車に乗っていったのがあいつじゃなくて俺だったら。」

クリント・イースウッドがベストセラー小説を映画化。
ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン主演。

幼馴染の3人の少年。
ジミー、デイブ、ショーン。「一生残る」記念にと道路に名前を彫っているところに不審な車が。警察だと名乗るその男たちはデイブだけを車に乗せて消え去る。
4日間の監禁と性的暴行。それがデイブが受けた「結果」だった。

20数年後、3人はそれぞれの人生を歩んでいた。
ショーン(ケビン・ベーコン)は妻と別居中の殺人課の刑事。
ジミー(ショーン・ペン)は2度の結婚をし、3人の子供に恵まれ、コンビニエンス・ストアの店長となっていた。だがその周囲には不穏な男たちが。
デイブは「あの事件」をひきづりながらもジミーの後妻アナベラ(ローラ・ニー)のいとこセレステ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)と結婚し、表面上はおだやかに暮らしていた。

ジミーの次女が洗礼を受ける前日、最愛の長女ケイティが行方不明になる。
ショーンは相棒のパワーズ(ローレンス・フィッシュバーン)とこの事件を担当するが、事件は彼女の遺体発見という最悪の結末を迎える。
半狂乱になったジミー。
ショーンは彼女がボーイフレンドとかけおちを考えていたことをつきとめる。

同じ日、デイブは家に血まみれで帰ってきた。驚くセレステに「強盗に襲われて、無我夢中でなぐった。もしかしたら殺してしまったかもしれない」と告白する。

この事件を機に幼馴染3人は再びつきあうようになるが、
ケイティ殺しの犯人探し、さらに3人の抱えたそれぞれの「過去」が
少年のときのような甘いときを許さなかった。

感想ですが。
クリント・イーストウッドはもうどんな題材でも無難に撮れてしまう、
ハリウッドでも稀有な大監督になってしまいましたね。
まぁそれぞれ好き嫌いも当然あるでしょうけど。

この作品も3人の幼馴染が2度と戻らない「あの日」をめぐって、
さらにそれぞれが抱えたこころの闇に立ち向かうという
重い題材ですが。
観客に重いものをつきつけながらも、どのキャラクターにも
感情移入できる余地を残しているし、
単純な善悪でははかれない「業」のようなものを
描ききっています。
すごいな。

とはいえ、今の気分だともうちょっと単純な映画の方が
良かったかな、と思ったり。
アカデミー賞は正直わからないですね。
「シービスケット」も観るつもりです。







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