ウェイン・ショーターの来日公演に行ってきました。
会場は文京シビックホール(東京、02/08/2004)

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ウェイン・ショーター(ts,ss)
ダニーロ・ペレス(p)
ジョン・パティトゥッチ(b)
ブライアン・ブレイド(ds)

ウェイン・ショーターはジャズ・ファンの方はご存知だと思うけれど、マイルス・デイヴィスとの活動でも知られる現役でも最古参のミュージシャンの一人ですね(AMGでのデータ(英文)だとこんな感じ。ユニバーサルの公式ページはこちら)。

御年70歳ということだけれど、2001年に結成したこのカルテットが大評判を呼び、再び黄金期を築いている。

1曲目は長かった~。30分以上やっていたが、いくつものテーマを縦横に駆使し、その場で試しながら修正していくその姿は、非常に面白かった。後で聞いてみると序盤ではPAの調子などバランスが悪くて、演奏も探りながら、ということだったらしい。それにしてもこのバンドはそれぞれが各人の「音を聞く」ということをどれだけ重視していることか。

パティトゥッチの作り出す、柔軟なラインに、
ブレイドが軽く、鮮やかに、また繊細に、縦横無尽のオカズ・フレーズを連発していく。彼のオーバー・アクションは生で見る価値がありました。まさに「音と一体化している」という印象。
ダニーロ・ペレスはアルバム「Till Then」

daniloperez.jpg

でも音色の透明感、タッチの強さなどが非常にきれいだと思っていたんだけれど、今回のホールとの相性もよかったようで非常にきれいなピアノを聞かせてくれた。
この3人のリズム隊はどんな事態になっても対応できるすばらしい
テクニック、柔軟性を持っているんだけど。
さらにその上で安心してアドリブ・フレーズをかますショーター。
非常に立体的で意外性があり、「あ~これ毎回全然演奏が違うんだろうな。全公演観たい!」
と思わせるすばらしいものでした。

2曲、3曲と時間の経つのも忘れて、その「自由な空間、時間」を堪能したが、
4人とも非常にリラックスしていたし、雰囲気もよかった。
ショーターはソプラノ・サックスもやってくれたけど、
何度もおどけてみせたりして、お茶目な人だった。

アンコールは「JUJU」。イントロだけでものすごい拍手が起きていた。

今回は楽天のサイトでお付き合いしている黙り子さんと行くことになったのだが、お仲間の音楽友達と終演後、春日の飲み屋で魚料理をいただきつつ、濃い音楽談義にまぜていただいた。
ふふ。詳しい人はどこまでも詳しいですよね。

shorterfootprintslive.jpg

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