未来は今(1994年 / アメリカ)

未来は今

発売日 2002/03/22
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監督: ジョエル・コーエン
出演: ティム・ロビンス,ポール・ニューマン,ジェニファー・ジェイソン・リー,チャールズ・ダーニング, ジム・トゥルー

コーエン兄弟ってけっこう好きなんです。
これは「バートンフィンク」でカンヌの金獅子賞を受賞し、初のメジャーからの配給となった作品。ゴージャスな影像美、デニス・ガスナーのスコアなど往年のハリウッド作品を髣髴とさせるノスタルジックな味わい。くせは強いけれどよくできたファンタジック・コメディーだと思う。

1950年代のニューヨーク。1人の男が高層ビルから飛び降りる。
ハッドサッカー産業の社長ハッドサッカー社長(チャールズ・ダーニング)だ。
社長には相続人がおらず、このままでは彼の保有株が市場に流出してしまう。切れ者の重役マスバーガー(ポール・ニューマン)は飾りだけの社長を就かせて、株価を操作し、形勢を逆転しようともくろんだ。

インディアナ出身のノーヴィル・バーンズ(ティム・ロビンス)は大学卒業後なかなか職につけないでいたが、偶然からハッドサッカー産業の郵便室にメールボーイとして転がり込む。
「無能なヤツの方がいい」とマスバーガーは彼を社長に就ける。

正体不明の新社長出現に、敏腕女性新聞記者のエイミー・アーチャー(ジェニファー・ジェイソン・リー)は陰謀の臭いを嗅ぎつけ、取材に乗り出す。アーチャーは彼の無能ぶりを書き立てるが、次第に彼の純朴な人柄に好感を持つようになる。

ノーヴィルには1つのアイデアがあった。
「輪っか」を腰にすえてグルグルまわすというものだ。
これを商品化した「フラフープ」が50年代を代表する大ヒット商品となり、ノーヴィルは一躍時の人になる。
だが持ち上げられた彼はだんだん人の言うことを聞かなくなり、その目つきはけわしく、陰湿なものになっていった。

こういうの好きなんです。
テンポもいいし、とぼけたセリフ、間合いなどコーエン兄弟らしさがよく出ていて。
ティム・ロビンスのいい人ぶりやジェニファー・ジェイソン・リーの地味なキュートさもいいし。
なんといってもポール・ニューマンですね。彼の存在でこの映画の格は数段上がっていると思う。







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