「分かりやすい説明」の技術
藤沢 晃治

発売日 2002/10/23
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『「分かりやすい表現」の技術 』の姉妹編といえる本。
「表現」が「分かりやすさのメカニズム」を解説した「理論篇」だとするならば本書はまさに「実践篇」。
「なに」を「どうすれば」分かりやすくなるのかのノウハウが次々と登場する。

今回の「説明術」は「基礎編」と「応用編」に分かれている。

「基礎編」
「しみいるように話せ」
・聞き手の容量、マスに合わせて「ゆっくり」話せ。
・話し手がついつい持ってしまう「盲点」に気をつけろ。
・最初に要点を言え。「こういう話なんですよ」と相手にまず「理解の枠組み」を与えてそれから本題に入れ。
・「情報の構造」を明らかにする。
・「複数解釈」を許すな。あいまいな表現はビジネスでは致命傷になることがある。
・「キーワード」を使うことで情報のとっかかりをよくする。

「応用編」
・論理的に話せ
説明の「裏づけ」を示すこと。
相手が納得した説明は再利用して、別の説明の「裏づけ」にする。
・比喩を使え
・聞き手の注意を操作せよ
こちらから質問する。
「まとめ言葉」で聞き手の整理を助けよ。
・説明は「引率」
「迷わせない」が原則。
・「繰り返しの劣化」の注意せよ
「慣れ」により「情報そのもの」を伝えているという事実を忘れてしまうのは危険。
・聞き手に合わせた説明をしろ
聞き手が誰かを確認する。
「省ける説明・省けない説明」をはっきりさせる。
・聞き手を逃すな
勧誘の電話をする場合、「相手の時間を邪魔してる」ことを意識し、
まず謝るところから始めない電話は不快感を生む。
聞き手が不快感を持つことを意識し、「受け入れられる」糖衣錠のようなテクニックをいやみなく使うようにしよう。
これにはTVコマーシャルなどが参考になる。

巻末には『「分かりやすい説明」のチェックポイント』がついている。
ここでも「説明とは聞き手を「お客様」と想定しての一種のサービスである」という著者の持論は変わらない。
「理論篇」に続いて読むとまた分かりやすい。

(読了日 2004/3/21)







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