「ピンポン」は原作と映画は全然違う話だった。
Book貸してもらった「ピンポン」一気に読んでしまいました。
面白い・・・。それに圧倒された。
感想をちょっと書いてみました。映画版とも比べつつ。
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「ピンポン」を読んだことがなかった。
「なんだよそれ」って感じだけど。
「ビッグコミック・スピリッツ」をちょうど連載時(1996-1997年)読んでいなかったということなんだけど。
というわけでこのマンガに関してはあの窪塚くんの映画の方を先に観た。2003年3月5日の日記をご参照ください。
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今回原作を読んでこの印象はひっくり返りました。
つまり「原作の方がおもしれ〜」
やっぱりマンガにはマンガでしか表せない世界があるんですね。
*ネタバレありです。
こちらでまず違うのはスマイルとペコとの関係。
ガリ勉で友達のいなかったスマイルに「卓球」の面白さを教えてくれた
ペコはかれにとっては「ヒーロー」だった。
だからこそヘンにかっこつけて努力をやめてしまったペコに対し、
スマイルはクールな中にもいらだちを感じる。
片瀬高校の卓球部顧問小泉(映画では竹中直人)の特訓、
「やり抜く」ことでメキメキ力をつけていったスマイルが
インハイの県大会で強豪相手に「別次元」の闘いをするに至る。
スマイルの才能の全面開花。
ここまでは映画でも描いていたんだけど。
マンガが異なるのはペコが「ここでは終わらない」ことだ。
3ヶ月練習をサボり、身体にも余計な脂肪がつきまくっていたペコは
田村のオババの「地獄の特訓」を受け「蘇る」。
「ヒーローの再来」だ。
これはスマイルにとってもうれしいことだったんじゃないかと思う。
ドラゴン、チャイナ、佐久間ら個性あふれるライバル達の魅力。
映画でもそれなりに出ていたけれど、やっぱりルックスだけじゃなくて
彼らの「熱さ」(なんで卓球にそこまでむきになるのか、って
最初は思ってたんだけどね(笑))が直で伝わってくるのは
このマンガの「試合シーン」の迫力が尋常じゃないからだ。
描線がゆがむほどの玉の「勢い」。
スポ根としてはちょっと変わった独特のテイストだけど、
「卓球好きなんだ〜」という
彼らの気持ちは痛いほどに伝わってくる。
ドラゴンやチャイナの「勝つことを宿命づけられた男」の持つ
諦観とか優しさとか(ただし、顔が怖すぎるけど高校生です(笑))、
ほかにも見所はたくさんありましたが。
なにはともあれ、すごいマンガでしたね。
「鉄の味がする・・・」
ザラっとした苦味もあるマンガでした。
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