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横浜赤レンガ倉庫の「モーションブルー横浜」にFrank McCombの公演に行ってきました。

Frank McCombはかつてBranford MarsalisとDJ Premierのバックショット・ルフォンクでヴォーカルをつとめていた人。フェンダー・ローズやムーグ・シンセサイザー、そして深い深い歌声は「21世紀のDonny Hathaway」との声も上がるほど。

JMさんに教えてもらい、HMVで試聴したところ、すごくよかったので行ってきました。

メンバーは4人。
ちょっと情報がないんだけど、
ギター(エレキ、白人)、ベース(アップライト、黒人)、ドラムス(黒人の筋肉質な女性)、それにMcComb。彼はYAMAHAのアップライト・ピアノにフェンダーローズ、それに年代モノのムーグ・シンセのまわりを曲によって行ったりきたりしていた。
メンバーはTシャツにジーパンとラフな格好だ。

1曲目はいきなりインストのバリバリのJazz。これがうまいのだ。
あっという間に急速フレーズに持っていき、一気に観客のボルテージを上げる。最初だけちょっとドラムスのバランスが(音が大きすぎたのだ)悪かったが、すぐに修正された。
日本に来たのは初めてなんだ、とはにかみながら語り、フェンダーローズの2曲目へ。

やはり歌が抜群にうまい。ほんとにDonny Hathawayのような声でそれが間近で響くのだから、ビリビリきてしまう。
バンド・メンバーとの「遊び」も心得たもので、お互いに「どうかな」「こうやってみる?」と探りながらのアドリブは「楽しんでるなぁ」(実際彼は終始笑顔だった)という感じで和めるし、技的には高度。
各々見せ場を作っていたが、特に6曲目ぐらいでベースの人がどんどんテンポを変えていってしまい、それに合わせてブルースへと曲が変化、更にベースが倍のテンポにガーンと持っていき、苦笑しながら次の曲のイントロにつないだところなど、見事だった。
そう、確かなテクニックがあって初めてできる「遊び」だ。
McCombの声もバックにまわっても見事に「演奏」の一部となっていたし、このあたりにくいばかりに音楽がわかっている。

アンコールも含めて1時間半ほどのステージだったんだけど、あっという間でしかもすごく充実していた。

ちなみにモーションブルーに入ったのは初めてだったんだけど、ここはブルーノート東京と同じ経営母体でしかもブルーノートよりもかなり(大体3000円ぐらい)安い。雰囲気もなかなかなので気軽に音楽を楽しむには良さそうだ。

この公演は4/15~4/18.2部。入れ替え制。
詳細はモーションブルー横浜まで。

参考サイト
オフィシャル・サイト

ファット・ソウルのアーティスト紹介ページ

画像クリックでHMVの紹介ページへ






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