「永遠のモータウン」を観てきました。
渋谷の東急本店の向かいにあるシネ・アミューズにて。
音楽ドキュメンタリー映画です。

永遠のモータウン (2002)

motown_poster3.gif

画像クリックで公式サイトへ

監督:ポール・ジャストマン
出演:ファンク・ブラザーズ
ゲストパフォーマー:
ジョーン・オズボーン
ミシェル・ンデゲオチェロ
ビリー・ハーバー
ジェラルド・リヴァート
トム・スコット
ブーツィー・コリンズ
チャカ・カーン
モンテル・ジョーダン

ダイアナ・ロス&シュプリームス、スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ、フォー・トップス、テンプテーションズ、マーヴィン・ゲイ、リトル・スティーヴィ(スティーヴィー・ワンダー)、ジャクソン5。

モータウン・レコードのデトロイト時代(1959~1972)の珠玉のヒット曲。誰もが知っている曲ばかりだけど演奏していた人のことを知っている人はほとんどいない。
レコードのクレジットに載っていなかった彼らファンク・ブラザーズのドキュメンタリー作品。

この映画はファンク・ブラザーズの歴史を当人達、周囲のミュージシャン達との10数年にわたるインタビュー、また現代のR&B、ブラックミュージックのミュージシャン(ゲストパフォーマーの項目参照)とのライヴ演奏を交えて編集した音楽ドキュメンタリーだ。
やや敷居は高いが、モータウン・ファン、音楽ファンなら楽しめるんじゃないだろうか。

天才と呼ばれた名ベーシスト、故ジェームス・ジェマーソンを初めとして歴代のメンバー達の破天荒なエピソードが紹介される。スタジオだけでは稼げず、ライヴハウスでジャズ演奏をしながら、そこで試したテクニックをスタジオに持ち込んで斬新なアレンジを次々と生み出した。ジェマーソンが飲みすぎで立っていられなくて、仰向け状態であの「What’s Goin On」を録音したエピソード、テンプテーションズの「My Girl」のイントロのあのギターのフレーズがほんの偶然から生まれたいきさつなど、実に興味深い。

当時のスタジオを訪ね、亡くなったメンバーの話を懐かしげに語るファンク・ブラザーズの面々(登場人物が非常に多いので登場のたびに何度もキャプションが入るのは親切だ)。

しかし彼らは現役だ。
ゲスト・パフォーマー達とライヴハウスで演奏するヒット・ナンバーは永遠の輝きを放っているし、そのGroove、Funk感はほんものだ。
特に終盤チャカ・カーンが歌う「What’s Goin On」「Ain’t No Mountain High Enough」では最高の盛り上がりを見せる。60歳を超えた連中には思えない。顔は老けてるけど。

そして、この作品が製作されたことにより、ファンク・ブラザーズは遂に表舞台へと登場する。数々のアーティストを迎えた全米ツアーは大成功を収め、2004年のグラミー賞では、功労賞を受賞した。バンドの歴史、音楽の歴史に重みと尊厳を感じる感動のドキュメンタリー作品。

サントラ(↓)

永遠のモータウン

も素晴らしいが、4HERO、Kenny DopeらのRemixも収録された若いクラブ・ユーザーにもオススメできるオムニバス「クラブ・モータウン」(↓)

club_motown.jpg

も発売中。こちらはBrownrats x UNITED ARROWSのコラボレーション作品。







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