日比谷シャンテ・シネで「スパニッシュ・アパートメント」を観てきました。

スパニッシュ・アパートメント (2001年 / フランス=スペイン)

spanish_apartment.jpg

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監督・脚本・原作:セドリック・クラピッシュ
出演:
ロマン・デュリス
オドレイ・トトゥ
ジュディット・ゴドレーシュ
セシル・ド・フランス
ケリー・ライリー
クリスティナ・ブロンド
フェデリコ・ダナ
バーナビー・メッチュラート
クリスチャン・ラグ
ケヴィン・ビシュップ
グザヴィエ・ド・ギュポン

(あらすじ goo映画
学生生活最後の年を過ごすため、グザヴィエ(ロマン・デュリス)は恋人のマルティーヌ(オドレイ・トトゥ)を残し、スペイン語の習得のためにバルセロナへ旅立つ。彼が暮らすことにしたのは、国籍も多様な若者が部屋をシェアする旧市街のアパート。友情や恋愛、医師の妻アン・ソフィーとの不倫。ヨーロッパの縮図のような場所で、仲間たちとの連帯が生まれ、グザヴィエは自分の道を見つけていく。青春の一瞬の輝きを描いたコメディー。

よくできた群集劇、青春ドラマでした。
グザヴィエを中心にバルセロナでできた友人達のそれぞれのエピソードがいちいち「らしくて」、おもわず笑っちゃうようなものが多かったせいもあるんだけど。

一例を挙げると。

冷蔵庫内の置き方から、お風呂場の掃除の仕方、ルームシェアはキレイ事ではすまず、お互いの「やり方」にいかに我慢できるようになっていくかの「忍耐力」が試される。

グザヴィエは同室のラース(クリスチャン・ラグ)のユーモア・センスに耐えられない気分だが、それが爆発したのはある「一線」を越えたときだった。

ウェンディ(ケリー・ライリー)はストリート・ミュージシャンと「彼は頭がないからいいのよ」と寝てしまうが、外国に暮らしてるはずのボーイ・フレンドが急遽帰国する。彼が「そこ」につくまでになんとかごまかそうと仲間たちはアパートに一斉に行く。ここのカット割りは躍動感あふれてていい。しかし彼はもう先についていてそれぞれがバラバラの必死の「言い訳」を並べていく。

英語、スペイン語、フランス語が同列で出てきて、なんともめまぐるしいが、そのスピード感、落ち着きのなさも魅力か。
フランス映画らしい、なんともいえないノスタルジックなカラーもいい。

「アメリ」のオドレイ・トトゥを初め(といっても彼女の出番はほとんどない)、フランス映画の新しい才能が多数参加しているのも魅力。

セドリック・クラピッシュと言われてもご存じない方も多いかもしれないが、「猫が行方不明」「百貨店大百科」など変わった小品を手がけてきた彼はこの作品でも一風変わったとぼけた感じをうまく表現している。







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