Red Hat Linux9.0の公式サポートが終了してしまったので
Fedora Legacy Projectを利用してLinuxのアップグレードをしばらくすることになった。

手動では面倒なので、yumまたはaptというシステムを利用することにする。
今回はaptを使うことにした。
その手順をメモっておく。

aptとは元々Debian(Linuxのディストリビューションの1つ)で使われていたAPT(Advanced Package Tool)というシステム更新機能のこと。
これをRed Hat Linux 9で使えるようにし、更にFedora Legacy Projectのデータを利用できるようにするのが今回の目的だ。

Red Hat Linux 9でaptを利用できるようにする。

基本的に@ITの「Red Hat LinuxでAPTを使うには」
の記事の通りにaptのRPMファイルをダウンロード、インストールする。

これで http://freshrpms.net/apt から
aptを使ってパッケージのアップグレードができるようになる。

次にFedora Legacy Projectのレポジトリ用のURLをaptの設定ファイルに記述する。

具体的な手順は
Fedora Legacy Project内のダウンロード解説ページ
に載っているけれど英文なので少し説明しよう。

aptにはパッケージの情報を集めたレポジトリというものがある。
ネット上のデータベースと自分のLinuxを比較してその差分を
表したもの、といえばいいだろうか。
これを利用してその差分を自動的にダウンロード、インストールまで行ってしまうのがaptのシステムだ。

そのためにレポジトリをどこに探しに行くかの設定を書き込んでやらなくてはいけない。
具体的には以下のようにする。

/etc/apt/sources.list
に以下の文を追記する。
*場所は自分の使っているディストリビューションの箇所
(Red Hat Linux 9なら #Red Hat Linux 9)

rpm http://download.fedoralegacy.org/apt redhat/9/i386 os updates legacy-utils

これでFedora Legacy Projectのレポジトリ情報が取得できるようになる。

レポジトリ情報は1箇所からしか取得できないそうなので、
デフォルトで有効になっている
http://freshrpms.net/apt
への設定行はコメントアウト(#マークを入力)しておこう。

あとは@ITの「Red Hat LinuxでAPTを使うには」に載っているように

最初に、以下のコマンドを実行してパッケージ情報を更新する。

# apt-get update

依存関係を含めて、OS全体のファイルをアップグレードするには、以下のコマンドを実行する。
# apt-get dist-upgrade

更新する前に、どのパッケージがアップグレードされるかを確かめるには、以下のコマンドを実行すればいい。
# apt-get -s dist-upgrade

こういったコマンドを使って実際にaptでアップグレードを行えばいい。
こちらではうまくアップグレードまでできました。
コマンド1発なので非常に便利ですね。

これでひとまずはどうにかなるかな。

*注意

Red Hat Linuxの7.2,7.3,8.0に関しても基本的に同じ手順となります。
詳しくはFedora Legacy Projectの英文ページを参照してください。

(追記 8/8)
Red Hat Linuxの7.2,7.3,8.0に関してはFedora Legacy Projectのサポート対象から外れました。

記述内容には注意していますが、こちらの手順でマシンに悪影響が出ても
私としては責任は負えません。
基本的に「自己責任」でお願いします。
また間違いに気づかれましたらこちらまでお知らせください。







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