トロイ
劇場鑑賞新宿ピカデリーで「トロイ」を観てきました。
僕は歴史オタ(ギリシア神話はあまり知らないんですが)
ですのでこの映画はネタばれあり、辛口で行きます。
ファンの方申し訳ない。
トロイ (2004年 / アメリカ)
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監督: ウォルフガング・ペーターゼン
出演:
ブラッド・ピット(アキレス)
オーランド・ブルーム(パリス)
ブライアン・コックス(アガメムノン)
エリック・バナ(ヘクトル)
ショーン・ビーン(オデッセウス)
ピーター・オトゥール(プリアモス)
ダイアン・クルーガー(ヘレン)
(あらすじ goo映画)
ギリシャ連合のスパルタとその宿敵トロイの間に無血同盟が結ばれた夜。トロイの王子パリスとスパルタの王妃ヘレンに禁断の恋が芽生えていた。若き情熱に駆られたパリスは、非道を承知でヘレンを自国へ奪い去ってしまう。トロイ侵攻の口実を得たギリシャ王アガメムノンは、屈辱に燃えるスパルタ王メネラオスとともに、全ギリシャを挙げての進軍を開始する。トロイ攻略の鍵を握るのは、女神の息子と謳われるギリシャ最強の戦士アキレス。一方トロイでは、パリスの兄で太陽の子ヘクトルが決戦に備えていた。ひとつの恋が、英雄たちの宿命を導いてゆく…。
ギリシア神話の「イーリアス」、トロイ戦争を元に大胆に脚色を加えた歴史スペクタクル。こういうのは理屈ぬきで劇場の大スクリーンで観るのが最高かもしれませんね。
ブラッド・ピットがギリシャ最強の英雄アキレス(アキレス腱の語源になった人物)を演ずるということで、マッチョに肉体を改造。
さらに彼を初めとしてキレイどころが(男も女も)
気前良く脱ぎまくり、と非常にわかりやすい映画になってますね。
恋、戦争、スペクタクル、これだけ揃えて「どうだ!」って感じです。
それにしても戦争の始まりがパリスという若者というか「バカモノ」の「なんにも考えてない」どうしようもない「ヨワヨワ」な理由というのが。
確かにヘレンはキレイだけど、そのためにやっとのことで手に入れた和平を反故にし、自分の国の民を苦しみのどん底に叩き込むなんて、「王族」の自覚がまったくない男ですな。
パリスくん、1対1の決闘からもほうほうの体で逃げ出します。
あ~、ダメ人間。
これに対して彼の兄であるヘクトル(エリック・バナ熱演!)はいいですね。
国を愛し、妻子を愛しながらも、ダメな弟と父を「守る」と決意した彼の姿はこの映画だと清涼剤になってます。
アキレスとヘクトルの一騎打ちをメインに持ってくるために、彼らの対決をトロイ陥落寸前にズラしています。
ギリシア神話ではこの対決はもっと前で(ついでに言うとアキレスの死ももっと前)なんですが、映画としてはこうした方が盛り上がるからケチをつけるのはヤボかな。
この2人の対決はかっこいいですよ~。
「殺陣」って感じです。
槍、それから小剣での「舞い」のようで、息もつかせぬ迫力です。
アガメムノン王の横暴さはかなり露骨ですが、それにしても
仮にも王なのに彼に対するアキレスの態度は
「死にたいの? お兄さん」と思わせるすごいものです。
アキレスの戦う理由もギリシアのためじゃなくて、「自分の名を残すため」
「溺愛している従兄弟のパトロクロスを殺したヘクトルへの私怨のため」
だもんなぁ。
この人たちの血、濃すぎです。
さらにオリジナル要素としてパリスの妹がアキレスと身分を明かさずに恋に落ちるなんて要素もあって。これはサービスですかね。
ワイルドな彼が「言葉」をつくして女を口説く姿は
ベッタベタながら惚れるなよ、って感じですか。
トロイとギリシアの大軍勢の激突はかなりすごいです。
情け容赦なく「殺し続ける」彼らが主人公ということで逆説的に
戦いの空しさを描いているのかもしれませんね。
オープンセットを多用した壮大な「トロイ市」のセットも
「ロード・オブ・ザ・リング」のミナス・ティリスを思わせるほどの
すごさです。
お腹一杯の大作ですが、意外にあとに残るものはないかな。
まぁ単純な娯楽作としてちょっと長いですがOKじゃないでしょうか。
ちなみにPocket Warmerさんの情報で知ったんですが、
今新宿歌舞伎町広場にこの映画で実際に使われた「トロイの木馬」が
展示されてます。
これです。
まぁ、それだけなんですけど(爆)。
かなりでかいし、迫力はありますね。
6月の終わりまで展示されてるそうなので、新宿に行く機会があったら足を伸ばしてみてもいいかもしれませんね。
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