Black Pepper’s Blog

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（2004年　/　日本）
監督：中島哲也
原作：嶽本野ばら
出演：
深田恭子
土屋アンナ
宮迫博之
篠原涼子
樹木希林
阿部サダヲ
岡田義徳
荒川良々
小池栄子
矢沢心
生瀬勝久
本田博太郎

（あらすじ　goo映画）
レースのパラソルにボンネット、田んぼのど真ん中というロケーションを無視して歩く女子ひとり。彼女の名前は竜ケ崎桃子（深田恭子）。生き甲斐はひらひらフリフリのロリータなお洋服を着ること。だから、茨城県は下妻から、片道３時間かけて聖地・代官山のショップに通うことも厭わない。でも、お買い物には先立つものが必要だ。そこで目をつけたのが、父親（宮迫博之）のかつての商売の遺物、自宅に眠るブランド品のバッタ物。これを売りさばこうと目論む桃子の前に表れたのは、ばりばりヤンキーのイチゴ（土屋アンナ）だった…。

クセありまくりの予告編で気になっていた1本なんだけど、観てよかったぁ～。
これアニメも突如挿入されるし、すごく安っぽい演出は絶対狙ってるけど、ハマる人にはハマる中毒性の高いもの。
原作はティーン小説というけど、マンガかと思ったよ。ま、面白かったけど。

深田恭子のフリフリのロリータ・ファッションも強烈だけど。「イバラキ」の強力な「ジャスコ」文化がまずアッパー・カット。実際とは大いに違うだろうけど、笑える。

桃子は実は茨城出身ではない。
宮迫演じるオヤジとホステスの母（篠原涼子）が兵庫県尼崎で出会って生まれた子。オヤジはまともな職に就けずにチンピラ、テキヤ、バッタもの売りなどしかやれないしょうもない男。母はそんな父を見放し、桃子が小5のときに出て行くが、当時の桃子は既に「誰も信じない」冷めた視点を身につけまくっていて、「こっちの方がめちゃくちゃで多分面白いから」という理由で父と残る。
中学のときからロリータ・ファッションに目覚め、「刺繍」もするように。このことが彼女の未来に大きな影響を。
父があまりにも露骨な「コラボ・バッタもん」（ここではセリフに修正のノイズが入る。誰でもわかるようなシロモノだけど（笑））が商標上問題となり、親分から尼崎を追い出され、母（樹木希林）のいる下妻へ。

イチゴ（土屋アンナ）との出会いはかつての「じゃま～る」のような投稿雑誌。「ニセコラボ品」を「サイコーだぜ」と認めたのは「特攻服には難しい漢字を！」というレディースでもはぐれモノのイチゴ（この名前は「ダサイ」という理由で「イチコ」と名乗っている）ぐらい。
イチコはなぜか桃子のばあちゃんの家に入り浸るようになり、「自分の夢」を語るようになる。

この先は映画を観て欲しいんだけど。
とにかく普通なら「知り合わないはずの2人」が出会ったことから、
ぶつかり、始まるって話でこれが男女なら恋愛なんだけど、
それこそ「青春」のアツサ、バカさで押し通す～、って感じで爽快です。
1つ1つのギャグがツボにハマるかにもよるけどね。

「人生ナナメに見る」ことに慣れきった桃子が、「ケンカ上等、曲がったことはキライ」なイチコとつるむうちにどう変化するか、そのあたりが見所かな。

あとはジャスコかなぁ（笑）。
それから農道といえども、ノーヘルで2人乗りはさすがにまずいでしょう。

てな感じでした。
普段日本映画観ない人にもオススメ。

そういえば会場にも「ロリータづくめ」なカッコの人が1人いました。
気合入りすぎててこわかったです。

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