「冬のソナタ」の感想を書いています。
最近はむしろこれ目当てに見るように逆転して来てますね。

僕は初めて見てその状態で書いてますのでディープな「冬ソナ」ファンの方から見れば「ちがうよ〜」ということも多いかと思いますが、お手柔らかにお願いしますね。

「冬のソナタ」第12回「10年前の真実」のあらすじと感想です。

【あらすじ】

ユジンの手をひいたミニョン。
そのままタクシーを探してあげるが、2人は終始無言だ。

サンヒョクの家の玄関前。
ユジンはサンヒョクが勝手に車を出してしまったことをたしなめる。
サンヒョクは「悪かった」と謝る。
ユジンから「ごめんなさい」とサンヒョクに近づく。

キム次長から「気分直しに飲みましょう」と誘われたミニョンはなおも暗いままだ。
「全部夢だったらいいのにと思いますよ」
次長は「セラピーってのもバカにしたものじゃない」と意外な話を始める。
人が死んでしまったとか大変なショックを受けたときにその記憶を抜き取ってしまい、新しい記憶を入れる。そんなこともできるんじゃないかと。

カン・ミヒの話からミニョンが弾いたことないはずなのにピアノを弾けたという話になる。バーのピアニストをボーっと見つめるミニョン。
「本当に弾いたことを覚えていないんだ」

カン・ミヒはあるお墓の前でたたずんでいる。
「誕生日をまだ覚えているわ」
墓の持ち主に語りかけるかのようなカン・ミヒ。

ユジンとサンヒョクがユジンのお父さんの墓参りの帰りに母のところに寄る。
「パパのお墓に花があったのよ」

サンヒョクは結婚資金としてユジンの母に援助を申し出る。
ためらいながらもその気持ちを尊重し、受け取る母。

帰りの車中。
ユジンとサンヒョクはお金のことで少し言い合う。
サンヒョクは時々相談しないで物事を進めてしまう。そんなときはまるで別人みたいだ、と。
「僕を信じて着いてくればいいんだ」

車のダストボックスにカン・ミヒのコンサートのチラシが。
彼女がミニョンの母だとユジンが言うとサンヒョクは前回の父とカン・ミヒとの会話を思い出し、顔をこわばらせる。

サンヒョクは「行くところがあるから」とユジンを車から降ろす。

チェリンに電話するサンヒョク。
ミニョンとの出会いの経緯や彼がアメリカで生まれたことを改めて確認しようとする。
「チュンサンとはなんの関係もないんだよな」
知りたいのはこのことだった。

サンヒョクは母校を訪ね、恩師のツテで昔の生徒の学籍簿を閲覧しようとする。チュンサンの情報を知ろうというのだ。
最近同じことをしようとしようとした人がいたが、見せられないというと彼の住所だけ控えていったという。

チュンサンの家を訪ねるミニョン。
古いピアノがある。
そっと手を触れようとしたところにカン・ミヒが現れる。

カットバック。
家から飛び出すミニョンを追いかけようとするカン・ミヒ。
「待って。チュンサン!」

ユジンは故郷の湖のほとりを散歩していた。
無意識にミニョンの言った言葉を思い出していると、
向こうからミニョンが歩いてくる。

ユジンは声をかけるが彼の様子はおかしい。
「どうしました?」

「ユジンさん、僕ヘンですよね?」
「なにかあったんですか?」
「もしもですけど、僕が・・・」
言いかけたところにサンヒョクが現れた。

サンヒョクは硬く挨拶だけするとユジンを連れて去っていく。

1人残されたミニョンは母との「真実の瞬間」を思い出す。

「ここはチュンサンの家だよ。どうして母さんがここにいるの?
チュンサンなんて知らないと言っただろ」
ピアノから若い頃のカン・ミヒの写真がこぼれ落ちる。

「これなんなの? どうしてここにあるの?」

「ちゃんと説明してよ」

「僕は、誰なんだ? イ・ミニョンは誰なんだ?」
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。チュンサン」
「僕が、チュンサンだって言うの?」

サンヒョクは車を飛ばしている。
危ないからスピードを落とすようにユジンは頼むが、彼は急ブレーキをかける。

湖でミニョンと会ったのは偶然なのだと弁解するユジン。
サンヒョクは改まった顔で
「ミニョンさんのどこがよかったの?」と聞く。
サンヒョクもミニョンと同じ結論に達していたのだ。
学籍簿に載っていたチュンサンの母親はカン・ミヒだった。

「もしもだけどチュンサンが生きていたら君はどうする?」
「それでも僕といてくれる?」

ユジンはサンヒョクを安心させるように抱きしめた。
「もうそんなに心配しないで。
チュンサンは死んだんじゃない」

ミニョンはアン先生を訪ね、真相を聞きだしていた。
チュンサンが事故後、2ヶ月して意識を取り戻したが全ての記憶を失っていたこと。
カン・ミヒの希望で「新しい記憶」ミニョンとしての記憶を植えつけたこと。

マルシアンを訪ねるサンヒョク。
ミニョンは所在不明で連絡がとれないのだという。
そこにチェリンが現れる。

「あなた何を調べてるの?」
とっさにミニョンに悪かったと謝りに来たのだという話をするサンヒョク。
「本当なの?」

マルシアンの事務所にミニョンが戻ってくる。
キム次長は彼に「自分を見失わないでください」と忠告し、
留守中にたまった書類にサインを求めるが、
ミニョンはそれをほっぽり出して出て行ってしまう。

連絡を受けていたサンヒョクは出てくるミニョンの車の後を追う。
人気のないところで2人は向き合う。

「折り入ってお話があります。カン・ジュンサン」

ユジンとチンスクが食事している。
彼女にならということで、サンヒョクに言われた「ミニョンのどこがよかったのか」を語り始めるユジン。

「どこがいいなんて言葉では説明できない」
ただチュンサンに感じた「ある瞬間フッと吸い込まれるような感覚」、それと同じものをミニョンにも感じたのだという。

「私の心の中ではチュンサンとミニョンさんは同じ人なの」

「君も知ったんだな」
決め付けるサンヒョク。
ミニョンは動揺しきっていていつもの冷静さは見る影もない。
「どうすればいいんです?」

「君がチュンサンだとしてもなにも変わらない。ユジンの前に現れないでくれ」

サンヒョクは語る。
かつてチュンサンが「サンヒョクのことが嫌いだからユジンを利用した」と言ったということを。
だがミニョンはどうしてもそのことは思い出せない。

サンヒョクは土下座する。
「10年で充分でしょう? ユジンを苦しめるのは。
どうかユジンをあきらめてください。」

ユジンとチンスクがアパートに帰って来ると、表にサンヒョクが真っ暗な中待っていた。
チンスクの目の前でユジンを抱きしめるサンヒョク。

チェリンの元にミニョンが現れる。
「今までどこにいたの?」
「君に聞きたいことがあるんだ」
とミニョンは高校時代の仲間と集まろうとしていたチェリンらに同席しようとする。
「友達と一緒ならいろいろと思い出せそうな気がするから」

ヨンゴク、チンスク、チェリン、それにミニョン。
今日の集まりはユジンとサンヒョクの結婚を祝う内輪のものだという。
そこに明らかに異質なミニョンが現れ、ぎこちない空気が流れる。

「皆さん、放送部ですよね?」
ミニョンはチュンサンの話につなげようとするがそこにサンヒョクが現れる。
その目は冷たい。

チュンサンの話を続けようとするミニョン。
「やめてください。ミニョンさん」

ミニョンは自分がチュンサンだとしたらと告白する。
「僕がチュンサンかもって思ったことはないんですか?」

場の空気は凍りつく。
ミニョンはニヒルな笑顔を浮かべ、「冗談です」とごまかして店を出て行く。

店の前で遅れてきたユジンと行き会う。
ミニョンは強引にユジンの手を引く。
「ちょっと来てください」

「どうしたんです。なにかあったんですか。こんなのいつものミニョンさんらしくない。」
「僕らしいってなんですか?」

「僕は誰です?」

「僕は、チュンサンです」

【感想】

かなり怒涛でしたね〜。
ミニョンの出生の秘密。
強引な設定なだけに叩き込むように一気にドーン、ドーンと来ましたねぇ。
これでわかった部分もかなりあるんだけど。

瀕死の事故 → 記憶喪失 → 新たな人格の注入

こわいですねぇ。
カン・ミヒがなんでこんなことを望んだのかはまだ謎です。

それにしてもこんなひどい状況になってしまってミニョンは
ある意味で「素」になってしまいます。
自分のアイデンティティが崩壊したんだから無理もないんですが、
会社のこともユジンのことも失ってしまいそうな行動はかなりヒヤヒヤものですね。

サンヒョクのチュンサン、ミニョンへの劣等感は10年も続いたものということでかなり固着化してますね。
かなり特異な論理を形成してますが、1度彼の立場から考えてみないとよくわからないかもしれませんね。

でも今回のミニョンとの対決は不条理ながら迫力はあって面白かったな。

今回は男2人がボロボロになった分、ユジンとチェリンの「強さ」が目につきましたね。

チェリンはサンヒョクに対しても「素」で冷静にきちんと話せるし、第7話のあたりとは別人のようです。別にミニョンのことをあきらめたわけではなくて、そのためにもっといい方法を冷静に考えることができるようになったってことでしょうね。

今回ユジンはサンヒョクを2回「抱いて」やります。
彼のこころが言葉だけじゃ支えきれないってことが直感的にわかるんですね。
結婚にまで至った決意の点では弱いと思うんですが、このあたりは「大人」なんです。

別れると決めたミニョンとの距離の置き方もね。
「自分がどう振舞うのがまわりにとっても最善なのか」
よく考えてます。

ま、そことチンスクにだけ語ったチュンサンとミニョンへの思いってのがギャップがあるんですが、これがないとこのドラマらしくないだろうからね。

正体がわかったからと言って、ますます混迷の方向に行きそうな次回以降。
ドラマ的にはいよいよ動き出して面白くなってきたところですね。

【今週のキム次長】

・ソウルに戻ってなんだかだんだん髪型(すげーボサボサ)もファッションも無頓着になってくる次長。大丈夫なんでしょうか。
・今週の3択は「ユジンを忘れる方法」
1.ヤケ酒を飲む
2.他の女とつきあう
3.病院でセラピーを受ける

最初冗談で勧めた3が今回のキーポイントになるわけで
脚本的にも次長がいないとストーリー展開しづらいんでしょうね。無理やりっぽいけど。
・会社に戻ってきたミニョンにグチをこぼしながらも、さりげなく「普段のペース」に持っていこうとするあたりはさすが。
もっとも今回のミニョンの「調子くるいっぷり」は規格外のスゴサでそんな配慮も通用しないんですが。
・チョンアさんはこの回、登場せず。残念かな?







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