updated(first) | 08/30/2003 | last updated |
コンフェッション (2003 / アメリカ) | ||
監督 : | ジョージ・クルーニー | |
出演 : | サム・ロックウェル、ドリュー・バリモア、ジュリア・ロバーツ、ジョージ・クルーニー、ルドガー・ハウアー、他。 |
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ジョージ・クルーニーの初監督作品「コンフェッション」を観ました。 主人公にサム・ロックウェルを迎え、クルーニー、ドリュー・バリモア、ジュリア・ロバーツ、ルドガー・ハウアーと脇に豪華メンバーを加えた作品ということで密かに楽しみにしてました。スティーヴン・ソダーバーグが総指揮、チャーリー・カウフマンが脚本と製作陣も豪華です。ブラッド・ピットとマット・デイモンなどもカメオ出演してるらしい。ブラピの方はわかったんだけどね。どうもこのメンツを見ていると「オーシャンズ11」の製作中に持ち上がった企画なんじゃないかと思うんですが。 お話は。 チャック・バリスというTVプロデューサーの出した「自伝」(Confession Of A Dangerous Mind)が原作。 といってもこの本、信憑性にはかなりの疑問があるという。 なにしろ、NBCのバラエティー・ショーの製作のかたわら、CIAのエージェントとして33人の人間を殺害したという内容なのだから。 バリス(ロックウェル)は女性にマメな調子のいい男。新興のTV局、NBCになんとか入社する。バラエティー・ショウの製作をしたいという夢を持っているがなかなかいいアイデアが生まれない。 だが明るい女ペニー(ドリュー・バリモア)とつきあうようになり、「デート・ショウ」のアイデアを思いつく。女性が壁を隔てて3人の男性に質問をし、その中の1人を最後に選び出し、デートにこぎつけるというものだ。 しかしそのアイデアは採用されない。というのもできあがったテスト・フィルムが上層部や良識のある人々の怒りを買うような卑語がないと成立しないようなものだったからだ。 くさったバリスの元にある男が「いい金になる仕事がある。やりがいもあるし、重要な仕事だ」と言い寄ってくる。男はジム(クルーニー)。彼の持ってきた仕事はCIAのエージェントとして暗殺を請け負うというものだった。バリスにはおあつらえむきの立場と「殺しの才能」があるというのだ。 断りきれずに最初の「仕事」をするバリス。 なんとか終わるがそこにNBCから電話が。デート・ショウの製作が決まったのだ。こうしてバリスのプロデューサーとしてのキャリアも始まった。 「デート・ショウ」を初め、俗悪と言われる(彼の番組は素人に「下品な」言葉をしゃべらせるものが非常に多い)番組を数多く手がけ、バリスは徐々に大物になっていく。生活にゆとりに出来た彼はCIAから手を引こうとするがジムらはそれを許そうとはしない。工作員仲間の美女パトリシア(ジュリア・ロバーツ)、西ドイツのキーラー(ルドガー・ハウアー)と「裏の世界」での知り合いも増えていく。パトリシアとはペニーの目を盗んで逢瀬を重ねる間となる。さらに彼は番組で行く旅先で「殺し」の仕事をするなど、その行動はだんだんエスカレートしていく。視聴率はうなぎのぼり、名物プロデューサーとなるが、その内面は確実に病んでいった。 微妙な作品でした。 画面のつくりはフィルムの質感にこだわった渋いものでこれはいいんです。 ドリュー・バリモアのこぼれるような笑顔も特筆ものですし。 ただ話の展開の仕方が暗すぎて、ちょっと観客を選ぶ感じになってしまっています。サム・ロックウェルもがんばってるんだけど映画全体の地味さはいかんともしがたいです。 もう一歩って感じでしょうか。不完全燃焼です。 |
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