updated(first) | 10/21/2003 | last updated |
アナライズ・ミー (1999 / アメリカ) | ||
監督 : | ハロルド・ライミス | |
出演 : | ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル、リサ・クドロー、ジョー・ピデレッリ、チャズ・パルミンテリ、他 | |
ロバート・デ・ニーロとビリー・クリスタルが組んだハートフル・コメディー(?)。ビリーはエグゼクティブ・プロデューサーもしてるらしい。 軽くストーリーを。 1957年、ニューヨーク。 マフィアのボスであるポール・ヴィッティ(デ・ニーロ)はストレスから頭痛に悩まされていた。 バツイチで今度再婚するという精神科医ベン(ビリー・クリスタル)。 前妻との息子と車中で口論するうちポールの子分ジェシー(ジョー・ピデレッリ)に車をぶつけてしまい、ポールと知り合うことに。 だがそれは一介の小市民であるベンにとっては悪夢の始まりだった。 デ・ニーロがよく泣く。 ポールは不安神経症と診断されるんだけど、立場上「泣き言」を子分やマフィア仲間には言えやしない。ベンのことも最初は「なめるんじゃねぇ」「ヤブ医者」と完全に脅迫口調なんだけど、ベンが「診療室」から出て、ポールのパーティや仲間内になんとか入ってくるようになってようやく「話せるヤツ」と認めるようになる。 そうなってしまうと母親や父親のこと、マフィアとして生きることのプレッシャー、友の死に際して感じた感情のことなど、「泣き顔」(この顔がどうにもウソ泣きっぽいんだ)でまくしたてるようになる。 その過程がセラピーなわけでここでは笑いを取りながらもけっこう大事なことを語っているような気がする。 こうして二人は信頼関係を築くんだけど、「知りすぎた医者」を「沈黙の掟」(確か「オメルタ」という)を重んずるマフィアが許すわけもなく、ベンは消されそうになる。 ベンの結婚式の日、ジェシーはポールが体調不良だからと、ベンを結婚式場から拉致して(この時の花嫁=リサ・ドグローの捨てセリフは面白い)、マフィアの集会に連れて行く。 一か八か。ボスの相談役として「話せる男」であることを証明しなければ。 手堅いコメディーでした。 90分ぐらいのところでポールの不安が解消されて、あとは蛇足かなぁ、とも思ったんだけど。マフィアものだけにドンパチ・シーンが欲しかったのかな。前半のセリフ回し(噛み合ってない二人の会話)はけっこうツボにはまりました。 デ・ニーロはあんまりスゴミは感じなかったけど、敵役のチャズ・パルミンテリはなかなか迫力があってよかった。 |
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