わが心のジョージア―レイ・チャールズ物語
レイ・チャールズ

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映画「Ray」がとても良かったので彼の自伝である本書も読んでみました。

音楽評論家のデイヴィッド・リッツがレイと徹底的にインタビューして
1978年に出版された「Brother Ray Ray Charles’ Own Story」の全訳。
2004年6月10日にレイが亡くなった後追補としてそれ以降の状況、
またディスコグラフィーも加えられ、映画の公開と合わせて出版された。

この本にはレイの「肉声」が彼の語るリズム、スピードで詰まっている。
それはときに淀んだり(記憶が不確かな部分もあるのだろう)、
いいわけめいた部分もあるが、それが「彼そのもの」だとも言える。

映画ともまた違って、より詳細なミュージシャンとの交流、私生活、曲作り、コンサートの日々
(彼はこれを「ロード生活」と呼んでいる)が語られている。

特に映画では「ホワッド・アイ・セイ」がゴスペルとR&Bの融合例と
して劇的に描かれていたけれど、実はその前(の売れない頃)から
彼はそういった音楽をやっていたこととか
新たな発見もたくさんありました。
逆に女性関係のことは彼はあまり語りたがらなかったようで(笑)、
例えばレイレッツのエピソードなどは映画の方が面白かったりします。

麻薬に関する言及など、いいわけじみていて
そのあたりどうなんだろうと思いますが。

なにはともあれ、強烈な「肉声」です。

彼のアルバムがまた聴きたくなりました。
映画が気に入られたなら、読んでみてもいいかもしれませんね。

(読了日 2005/2/14)







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