『レザボア・ドッグス』
DVD鑑賞今日は出勤。あったかかったし、ちょうどいい運動になりました。ただ明日は午後から雨だそうですね。
さてレンタルしていた「レザボア・ドッグス」を見終わりました。
以前から見たかったんですがルゥさんにあらためて紹介してもらってようやく観ました。
クセがあって好き嫌いわかれるでしょうが、僕はこういうの好きですね。
クエンティン・タランティーノを一躍スターダムに押し上げた痛快犯罪サスペンス。
オープニングから6人のギャングが「マドンナの『ライク・ア・ヴァージン』は○○女(卑語)の歌詞だと俺は思うぜ」などとたわいのない話をしている。どうも犯罪の相談をしているようだが、その話は全く出ない。なんとも人を食ったオープニング。ここではタランティーノが喋りまくっている。
次の場面ではもう犯行(銀行強盗らしい)は起こってしまっていて、逃亡中の車中。オレンジ(ティム・ロス)は腹から血を流し、どうも犯行は失敗したようだ。
隠れ家に戻ったホワイト(ハーヴェイ・カイテル)、オレンジ、ピンク(スティーヴ・ブシェミ)、エディー(クリストファー・ペン)、ブロンド(マイケル・マドセン)。どうも6人の中に裏切り者がいたらしい。誰が警察の犬なのか? 疑心暗鬼に駆られ、狂い始めるギャングたち。
その後はカットバックを多用して犯行前の顔合わせや、犯行の状況が断片的に説明される。
警察の犬(「裏切り者=rat」という単語が多用される)が誰なのかはちょっと見ただけでは
わかりづらい。
捕虜への暴行、拷問を加えるブロンドが最初怪しいが、彼への嫌疑はエディーが「やつは昔からの
ダチだ」の一言で握りつぶしてしまう。
オレンジが秘密捜査官だという説明もあるにはあるが、そこに至るまでの彼の行動が
また怪しくて・・・。これは僕の見方が偏っているだけかも。
拷問シーンは相当に強烈で凄惨な、すさんだ感情を画面に与えている。
そこから変わっていくそれぞれの人物の「それなりの必死の形相」がなんともいえずいい。
セリフまわしもしゃれてていい。オープニングで喋りすぎた(?)ブラウン(タランティーノ)はあっけなく死んでしまう。
ブシェミやハーヴェイ・カイテルも熱演だけど、僕はこの映画だとクリストファー・ペンの目が大きく見開いたときに見せた「狂気」が印象深かった。彼は「トゥルー・ロマンス 」や「ショート・カッツ」にも出てましたよね。
ジョージ・ベイカー・セレクションの「Little Green Bag」を初め、使われてる曲のセンスはめっぽう良い。
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