愛の神、エロス
劇場鑑賞ウォン・カーウァイ、スティーブン・ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニというカンヌ映画祭を制した3監督が「エロス」をテーマに描いたオムニバス作品。
渋谷の東急Bunkamuraル・シネマで観ました。
愛の神、エロス (2004年 / 仏=伊=ルクセンブルク=米=中国 )
写真クリックで公式サイトへ(曲が流れます)
監督:
ウォン・カーウァイ
スティーブン・ソダーバーグ
ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:
コン・リー
チャン・チェン
ロバート・ダウニー・ジュニア
アラン・アーキン
クリストファー・ブッフホルツ
他
(あらすじ goo映画 )
(若き仕立屋の恋 / ウォン・カーウァイ)
1963年の香港。仕立屋見習いのチャンは、高級娼婦ホアの元へ仮縫いに訪れる。ホアに触れられ、その手の感触を焼き付けたまま、チャンはドレスを縫い続ける。(ペンローズの悩み / スティーブン・ソダーバーグ)
1955年のニューヨーク。広告クリエーターのペンローズは、精神科医のパールに夢の解析を依頼する。誰なのか思い出せない美女、鳴り続ける電話。その夢の正体は…。(危険な道筋 / ミケランジェロ・アントニオーニ)
真夏のトスカーナ。結婚生活に行き詰ったクリストファーとクロエは、ドライブをしていても口論が絶えない。クリストファーは、浜辺の塔で暮らすリンダと関係を持つが…。
「エロス」というのはギリシア神話の愛の神。
別名キューピッド。
愛の矢を放つ彼の誘惑からは誰も逃れることができない。
この映画はつまり「愛」をテーマにした3つの短編が並んでる、はず。
感想を1つずつ。
ウォン・カーウァイ作品。
いかにもカーウァイらしい作風だけど、これって「片思い」の話。
仕立て屋が恋こがれるお客に唯一触れられるのが「採寸」のとき。
そのときの記憶を執拗に追って、と。
立派なストーカー君の話だけどね。
コン・リー演じるホアが最初気位が高いのが、男に捨てられて
だんだん弱っていく。親方に「仕立て代をしっかり取り立ててこい」と言われても
恋するチャンは彼女の質草である洋服を受け取ろうとはしない。
「美しく装う」ことが彼女の全てだと信じてるからだけど、
それを何年も続ける熱意はちょっと理解しがたい。
ちらっとほかにもお客さんがいることが暗示されてるけどね。
どうにも弱弱しい。こういうのを「愛」と思えるようなら
まだ平和ですね~。でもこれ愛じゃないよ。
スティーブン・ソダーバーグ作品。
これは軽い。
ちょっとコメディー要素もあって、全面的には笑えないけどまぁまぁ。
それにこれラブ・ストーリーじゃないかもね。
精神科医バールの診療室のカウチに眠り、睡眠療法を受けるペンローズ。
彼は次々と夢を見るんだけど・・・。
その間中窓の外をずっと気にしてるバール。
すごく落ち着きがない。
しまいには紙飛行機まで折り始めて。
なにやってんだ、このおっさん(笑)。
ソダーバーグふざけてます。ある意味一番軽くていいかも。
ミケランジェロ・アントニオーニ作品。
これはね、画面的には一番エロイですよ。
ヌードバンバン出ますからね。
イタリアンなグラマラスな美女が2人。妻と愛人。
しかしみななぜか英語でしゃべる(笑)。
クリストファーの乗るスポーツカーもとてもグラマラスに撮られている。
これって機種なんだろ。フェラーリじゃないよね。
映像的なこだわりではこの監督が一番かもなぁ。
え~僕は恥ずかしながらアントニオーニの作品ほかに1つも観たことがないです。あしからず。
中盤クリストファーがリンダと出会う浜辺の塔のシーンがとても幻想的でまさに夢の世界。
最後には2人の女の「夢」がつながる、と。
かなり哲学的でよくわからない部分もあるけれど。
一番実際的で深い「愛」を描いてるのかもね。
インターリュードは「愛」をかたどる油彩画とカエターノ・ヴェローゾのオリジナル曲がつないでいく。
国籍も言葉も違うし、「愛」の解釈も人それぞれ。
ある意味散漫だ。
すごく趣味的な映画だし、万人向けでもない。
でも3人の監督のうち誰かに興味ある人なら観てもいいんじゃないかな。
えぇ予想はしてましたが「エロス」と「エロ」は違いますので。
そのへん妙な期待(?)はしないほうがいいですよ。
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愛の神、エロス
大好きなウォン・カーワイ(王家衛)監督作品なんで
やっぱり気なったので観てみました。「恋する惑星」「ブエノスアイレス」の王家衛
「オーシャンズ12」「エリン・ブロンコヴィッチ」のスティーヴン・ソダーバーグ
「欲望」「砂丘」のミケランジェロ・アン……トラックバック by It's a Wonderful Life — 2005/5/7 土曜日 @ 15:48
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愛の神、エロス
EROS
(2004年アメリカ/イタリア/フランス/中国)
2005/4/17@シネスイッチなんで今さらこんな企画が上がったのか、不思議でたまりません。
でもウォン・カーウァイ×ソダーバーグ×アントニオーニ。
この顔ぶれでタイトルが「エロ(ス)」とかゆってんのに
観ないわけいかないじゃないですか。結論から言いましょう。
別に観なくても損はしない映画かと思います。
ただ、お祭りみたいなもんです。
祭り好きは観てみたらいかがでしょう。
それなりです。…トラックバック by befounddead — 2005/5/14 土曜日 @ 0:08
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愛の神、エロス
抱き合わせ販売反対!と叫びたくなるほどウォン・カーウァイ監督の作品が光っていました。
テーマはエロス。重く切ない純愛から始まり、コメディとも思えるエピソードを挟み、美しい風景中心の映画で終わる。別の見方をすれば、SM、覗き、不倫といったテーマでもあるかと思う。こうしたオムニバス映画は一貫したテーマであるにもかかわらず、出来・不出来がはっきりとしてしまいます。最も良かった…
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愛の神、エロス
ウォン・カーウァイ、スティーヴン・ソダーバーグ、
ミケランジェロ・アントニオーニ。
かつてカンヌ映画祭を制した、名匠3監督による、
愛とエロスをテーマにしたオムニバス映画。なんか「エロス」と聞くと、
どうしてもいやらしい意味で捉えられがちだけど
実は…….
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近々観に行く予定なのでとっても参考になりました♪
ウォン・カーウァイに目一杯期待してたのですが・・・まあ、いつも通りなのかしらん??(笑)
ヴェローゾのオリジナル曲にはかなり興味があります。
最近になってやっとDVD鑑賞したアルモドバル「トーク・トゥ・ハー」でのヴェローゾのライブ映像素敵でしたv
コメント by 志穂美 — 2005/5/4 水曜日 @ 9:07
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>志穂美さん
どうもご無沙汰してます!
えぇウォン・カーウァイはけっこういつも通り(?)なんで(笑)、
そういった意味では安心感はありますね。
ヴェローゾの曲はかなりけだるいヴォーカルに生ギターがのるという
アンニュイな曲です。雰囲気があってなかなかいいですよ。
「トーク・トゥ・ハー」はまだ観てないです。
ペドロ・アルモドバルの作品ですね。機会があったら観てみますね♪
コメント by Black Pepper — 2005/5/4 水曜日 @ 18:53