重松 清 / ビタミンF
BookビタミンF | |
重松 清
新潮社 2003-06 おすすめ平均 |
重松 清の直木賞受賞作「ビタミンF」を読んでみました。
短編集。どれも「家族」をテーマにした一筋縄ではいかない(単純なハッピーエンドではないという意味で)ずっしりとした重みのある作品が並んでいて読み応えがあった。
日常生活にひそむちょっとした亀裂。
それに気づいてしまったからといって強い態度に出れるわけでもない父親像。
子供や妻とのちょっとした温度差ややるせなさにとまどいつつも
「もしかしたら」の希望から一歩踏み出す父親。
結果までは描かれていないけれど、このちょっとした微妙さ、
ニュアンスが逆にリアルなのかもしれない。
読んだあと不思議に元気が出ました。
(読了日 2006/09/09)
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