恐るべきさぬきうどん―麺地創造の巻
恐るべきさぬきうどん―麺地創造の巻 麺通団

新潮社 2003-04
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おすすめ平均 star
starうどんエッセイ
star口調に慣れれば面白い
starさぬきうどん、やはり恐るべき

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先日映画「UDON」を見て原案となった麺通団の「恐るべきさぬきうどん」をとても読みたくなった。90年代に「タウン情報かがわ」という地方タウン誌からはじまったさぬきうどんのブーム、おぼえてらっしゃる方も多いと思うけれど、その本です。今は新潮文庫で新編集版で出ています。

独特のポリシーをもつ麺食い集団、麺通団が「ここにこんなうどん屋が」というタレこみ情報などを元に車で道なき道を行き、高松市内の有名店にはない「そのまんま」の隠れた名店を探す、というのがリポートの基本的な構成。

でもこの地の文が思いっきり香川弁の口語体で部外者にはときどき意味不明な部分も。
ただこの文体が独特のスピード感、ノリのよさを生み出していることは確実で
「もっともっと」とまるでうちたてのうどんのようにするすると読める。

うどんに対する情熱や「へんな、おかしなおっちゃん、おばちゃん」の描写がとにかくおかしいし、ためになる。
さぬきうどんの奥深い世界への案内人として現在も有効なんじゃないでしょうか。
データも文庫収録の際に直されているし。

文庫版第2巻「麺地巡礼の巻」も続けて読みます。

(読了日 2006/9/20)







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