できそこないの出来事 できそこないの出来事
原田 宗典

集英社 1996-01
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1992年刊。
いつものことながら「クックッ」と笑いそうになってしまって人前で読んでいると危険な本。

いくつかのテーマ毎の章立てになっている。雑誌連載をまとめたものなのだろう。

「今月のお楽しみはこれからだ」
1月、2月とそれぞれの月の「これが楽しみなんだよね」を原田さんならではの視点で披露。
家族でフィールドアスレチックに行って子供以上に熱中してしまったオチの一文が、
「この例からも明らかなように、三月のフィールドアスレチックは気楽に行うことが肝要である。」
さすがだ。

そして原田さんの生活というのはかっこよくはないけど、「しあわせどころ」はしっかりおさえてるなぁと思うわけである。

「フーゾクの話」
ダイヤルQ2に怒り、劇場CMのセンスのなさに怒り、しまいには宮沢りえの「サンタフェ」への各マスコミの大騒ぎぶりに「毛が何だってんだ!」と怒る(笑)。
しかも「只今禁煙中なので、ついイライラとした内容になってしまったな今回は。
反省。」
これが3回続く。
最高です(笑)。

「この本を読め」
しごくまともなブックレビュー。

「極私的・シネマ日記」
とりあげる映画が偏っている(!)映画レビュー。切り口はさすがに原田さんだ。

「女性たちへ」
これは女性誌に連載されたものなんでしょうね。
女性相手でも容赦なく(笑)ボヤキとあほっぽいいつもの原田節。
でもちょっとやさしいかな。

「オタオタ度の高い日常」
ちょっとしたことで緊張してしまい、「オタオタ」してしまう日常のちょっとしたことを描く。
つまり一番原田さんらしい世界とも言えるわけでこれがまた面白い。

(読了日 2006/11/4)







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